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移植手術ミスで送検の京大病院医師6人は不起訴に

2008年12月26日

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 京都大医学部付属病院(京都市)で06年3月、脳死肺移植手術中に低酸素脳症となった30代女性が死亡した問題で、京都地検は26日、手術ミスで死亡させたとして業務上過失致死容疑で書類送検された執刀医ら3人について、嫌疑不十分で不起訴処分とした。事故を防ぐ措置を怠ったとして、同容疑で書類送検された当時の院長ら幹部3人についても不起訴処分(嫌疑なし)とした。

 嫌疑不十分で不起訴となったのは、執刀した呼吸器外科医(47)と、移植チームに所属した心臓血管外科医(45)、麻酔科医(49)。嫌疑なしは、当時の院長(61)と、54歳と61歳の副院長2人。

 京都府警によると、同病院は06年3月21〜22日、肺機能が著しく低下する難病にかかった女性に肺の移植手術を実施。府警は、医師らが肺動脈の状況などを知らせるモニターなどを確認せずに人工呼吸器を止めて女性を低酸素脳症に陥らせ、7カ月後に死亡させたとして、3人を業務上過失致死容疑で3月に書類送検していた。

 同地検の大仲土和・次席検事は26日、不起訴とした理由について「専門医でも予見しがたい特殊例だった可能性があり、人工呼吸器を止めたことが低酸素脳症の原因と証明できる証拠がない」とコメントした。

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