南極海周辺で、調査捕鯨中の「海幸丸」に妨害活動をした米環境保護団体「シー・シェパード」の抗議船=26日午後6時ごろ、(日本鯨類研究所提供) 調査捕鯨船に瓶投げ付け シー・シェパードが妨害水産庁によると、日本時間の26日午後6時ごろ、南極海で調査捕鯨中の「海幸丸」(860トン)に、米環境保護団体「シー・シェパード」の抗議船の乗組員が悪臭のする液体や粉末が入った瓶を投げ込んだ。 抗議船は海幸丸の右舷側から接近、船体を接触させるなどした。妨害活動は約3時間にわたり、瓶は計15本投げ込まれたが、海幸丸側にけが人はなかった。船の航行にも支障はなく、調査は続行する。 水産庁によると、妨害活動をしたのはシー・シェパードの「スティーブ・アーウィン号」。投げ込まれた瓶に入っていた液体は、異臭を放つ化学物質「酪酸」とみられる。粉末についても成分を調べている。海幸丸には新屋敷芳徳船長ら25人が乗り込んでいる。抗議船に向けた放水などはしなかった。 海幸丸は11月中旬に日本を出港。調査母船「日新丸」など5隻とともに来年4月中旬まで南極海でクロミンククジラの生態調査を行う。 シー・シェパードは調査捕鯨に強く反発、妨害活動を繰り返している。昨年2月の活動に関しては、日本の警察当局が威力業務妨害容疑で男女4人の逮捕状を取り、うち3人を国際手配した。
【共同通信】
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