魚人貴族“源義魚”が主催するパーティーへとおびき出され、囚われの身となってしまった燦と瀬戸内組の面々。燦以外が閉じ込められてしまった牢獄は、豪三郎の力をもってしても破ることが出来ない…。しかし、その燦を救い出すため、永澄が、海や留奈達と共に瀬戸内へと向かっていた。果たして永澄は、囚われの燦を義魚の魔の手から取り戻すことが出来るのか? そして、壊れてしまった夫婦の絆の行方は? 満潮永澄史上最大最後の戦いが今始まる!!
ほんの些細なことが原因でケンカをしてしまった燦と永澄。普段ならばすぐに仲直りをするのだが、今回はお互いに気まずくなってしまい、口もきかなくなってしまう。学校でもケンカ状態の二人を周囲は心配するけれど、一向に仲直りの気配はない。永澄の態度にいつも以上に苛立ってしまった燦は、彼に内緒で、魚人貴族が主催するパーティーへと出かけてしまう。突然姿を消してしまった燦を探し、今、永澄の侠が試される時がやって来た!!
お尻におできが出来てしまった三河海。クールでカッコいいキャラの自分のお尻におできが出来た、なんてことがバレる訳にはいかないと、こっそり通院していたのだが、病院を出た所で永澄達とバッタリ遭遇してしまう。なんとかその場をやり過ごした海だったが、後日その病院の前を通りかかったサルがふとした勘違いから、海が不治の病にかかっていると思い込んでしまう。その噂はあっという間に広がり、世間をも巻き込んだ騒動へとなっていく…。
不知火明乃には、実は幼い頃に失踪した兄がいた。任務の傍ら、その兄の行方を探し続けていた明乃は、以前に自分と互角に渡り合った燦の太刀筋が、自分の流派と同じだということに目をつける。燦達と一緒に、その師である政のもとを訪れ、どこから剣術を学んだのかを問いただす明乃であったが、実は政は記憶喪失で、瀬戸内組に入る前までのことは何も覚えていないという。だが、その一部始終を見ていた豪三郎が何故か激しい動揺を見せていた…。
ドラマの役作りの練習の為、燦に理想的な恋人役を演じることを頼む留奈。だがそれを了承した燦の理想の男性像は、むさ苦しいほどに漢くさい番長タイプだった! 燦の暴走に振り回され、全く練習にならなくなってしまった留奈は、ドラマの練習はあきらめ、次に隠し芸の特訓を始める。内容は“腹話術”。人形の中に巻を隠して忍ばせることを考えた留奈は、今度は巻に協力の依頼をするのだが…。留奈の特訓は果たして実るのか…。
下駄箱の中に差出人不明のラブレターが入っているのを発見し、自分がモテ始めていると思い浮かれる永澄。だが、隠し持っていた手紙を巻に見つけられ、ラブレターをもらったことが、燦や留奈達にまでバレてしまう。永澄がどう動くのかをこっそりと木陰から見守る一同だったが、その永澄との待ち合わせ場所へと現れたラブレターの差出人はなんと…。空回りオンパレードな、磯野第八中学二年一組の恋物語が、ここに開幕する。
一向に留奈の心を理解することが出来ないルナパパは、“年頃の女の子=ギャル”の心を理解する為に、資料を探し始める。色々と検索した結果、一つの資料へと辿り着くのだが、それはなんとギャルゲーだった!! 元にする資料が根本的に間違っていることに気付かないまま、同じように娘の心を理解したい豪三郎も引き込み、暴走を始める父親達。いま、磯野第八中学校にかつてない「萌え」の嵐が吹き荒れようとしていた…。
初主演映画の撮影で京都を訪れていた留奈とも合流し、より賑やかになった永澄達。一方、永澄と燦を別れさせるという密命を受けている明乃は、飲んだ者の欲望をさらけ出させる秘薬を飲ませることで、永澄のみっともない姿を見せつけ、燦を幻滅させようと企む。計画を実行するため、エラ呼吸三兄弟や三河海を仲間に引き込んだが、それが裏目に出て明乃達まで秘薬を飲んでしまうことに…。留奈の映画撮影を舞台に、戦いが始まる!
担任の豪三郎がすっかり忘れていたため、急遽修学旅行へと出発することになった永澄たち。 皆でお風呂に入ったりする修学旅行に燦は不安で一杯。しかも、修学旅行中も明乃の人魚試験は絶賛続行中。そんな燦を見かね、ちゃっかり同行していた巻が暗躍を始める…。ワイワイ観光を楽しむ瀬戸内組の面々やクラスメイたちトをよそに、相も変わらず独りで行動する明乃。そんな明乃を気遣い声をかける永澄だが、そんな2人に巻の魔の手が…。
転入早々、磯野第八中学校最強伝説を築いてしまった不知火明乃は、早くも周囲から八中の「悩まし番長」と命名されてしまう。番長になったつもりなど全くない明乃の意思とは裏腹に、磯野一中から七中までの番長が集結した磯中番長軍団や、銭形巡を始めとする女子クラスメイト軍団、果ては瀬戸豪三郎を始めとする瀬戸内組の面々までが加わる争いが勃発する。それぞれの思惑を胸に、今激しい戦いの火蓋が切って落とされようとしていた…。
突如、永澄たちのクラスへと転入してきた謎の転校生、不知火明乃。燦や留奈たちの行動を一挙一動見逃さず何かをメモしている彼女は、実は、燦たちが上手く正体を隠して人間界で生活出来ているかを審査する人魚試験官だったのだ。失格すると故郷の海(うみ)へ帰されると知らされ、既に失格判定を下された三河に同情すると共に、激しく動揺する燦。果たして彼女達は、ボロを出すことなく、無事に明乃の人魚試験を乗り越えることが出来るのか…。
海によって仕組まれたダブルデートに、燦と巡、海との4人で行くことになった永澄。いざ集合場所へ行ってみると、サルと留奈までいて、どの組合わせでデートをするのかと、一騒動。くじ引きの結果、無事に燦と組めることになった永澄だったが、留奈に頼まれジュースを買いに行く最中に、うっかり見知らぬ美少女とぶつかり眼鏡を割ってしまう。少女の眼鏡を弁償する為に、二人で一緒に眼鏡屋へと向かう永澄だが、少女の正体はいったい…。
子猫にじゃれつかれて弱っている巻と、そんな可愛い子猫を怖がり遠ざかっていく燦と留奈の様子を見て、魚人族の弱点が猫であることに気付いた永澄。日頃の恨みつらみを晴らすべく、中学校へと子猫を連れて行く。効果は抜群で、海や豪三郎は子猫が怖くて永澄に対して全く手が出せない始末。だが、永澄に負かされて怒りが収まらない豪三郎は、新たな刺客として、自分直属の親衛隊を呼び寄せるよう、巻に指令を下すのだった…。