「夢の暖房機」大爆発
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11/19日に金沢で起こった爆発事故の話題である。私は21日朝のとくダネ!で知った。まず最も詳しく書かれていると思われる記事を引用する。
金沢・利屋で爆発、2人死傷 新型の暖房装置点火で (北國新聞社)
十九日午前九時九分ごろ、金沢市利屋町一七七、会社経営若林光彦さん(66)の自宅兼事務所の車庫内で、水を燃料源とする新型の暖房装置が突然爆発し、操作していた同町九三、自営業山下彰治さん(55)が全身やけどで即死、同市大場町、自営業深谷尚登さん(35)が軽いやけどを負った。爆発に伴う火事で車庫内の屋根や壁の一部が燃えた。 金沢東署と金沢市消防本部の調べでは、爆発したのは「アースファイヤー」と呼ばれる暖房装置の金属製タンク部分。同装置は、水の電気分解によって発生した水素と酸素を、ガソリンを貯めた別の金属製タンク内に送って混合ガスを生成し、これを燃料として利用する仕組み。山下さんが装置に点火後、しばらくしてタンク部分が爆発したという。 同署は同日、同市消防本部と合同で実況見分を行い、関係者から事情を聴くとともに装置の構造分析にあたった。何らかの原因で静電気などの火種がタンク内で生じたか、外部要因が加わってタンク内に火種が入り込み、ガスに引火、爆発したとみられ、同署などは業務上過失致死傷などの疑いもあるため、装置の一部を持ち帰って原因究明を進めている。 若林さんは、同装置を拡販するために昨年十二月に設立したアースファイヤー普及協会の理事長を務める。山下さんが同協会事務局長、深谷さんが会員で、三人はこの日午前九時ごろから第九回の「取扱主任研修講座」を開催し、山下さんが装置を操作中に爆発した。大阪府から見学に訪れていた四人と若林さんは、同装置の送風口がある住宅二階の別室にいたため無事だった。 暖房装置は地球救済新エネルギー開発機構(東京)が製造、若林さんが代表に就くコージン(金沢市)が総代理店となっているが、販売実績はないという。爆発した装置は効用を確かめるため九月下旬から現場で稼働していたらしい。 爆発現場は津幡町と近接する金沢市北部の住宅団地の一角で、朝方の爆発火事に驚いた付近住民らで一時騒然とした。住民の一人は「家が揺れるぐらいの大きな音がした。外に出るとガレージから煙が出ていた」、別の住民は「男性が黒焦げになっていた」などと、青ざめた表情で語った。 「地球環境に優しい新エネルギー」をうたい文句に、関係者が新暖房装置の拡販を目指している矢先の爆発火災だった。 若林さんによると、装置は熱源の水を分離した水素と酸素をエネルギーに変えるため、有害な排ガスが出ないという。若林さんが装置を約五百万円で購入し、九月の稼働から講習会などで二、三十回使用したが、一度も異常は見られなかったとしている。主に山下さんが装置の操作をしていたといい、十九、二十日の研修講座を経て、二十一日から若林さんの自宅で温風暖房として使う予定だった。 若林さんが営業面、山下さんが技術面をそれぞれ担当し、装置の普及にあたっていた。若林さんによると、特約店は全国で約四十カ所あったという。若林さんは「これからという時に片腕を失ったのは非常に残念」と唇をかみしめた。 講習に同席するため、現場付近にいた地球救済新エネルギー開発機構の代表を務める安田浩倍総代は、「講習を繰り返し行う中で、異常がなかっただけに驚いている。捜査機関に協力し、爆発の原因を究明し、再発防止を図りたい」と話した。 一方、亡くなった山下さん方は、夜に遺体が運び込まれ、自宅はひっそり静まりかえったまま。近所の人とみられる女性がドア越しで取材に対し「奥さんは伏せてますから…」とだけ話した。
さて、私が当ブログでとりあげたのは、爆発事故そのものの問題ではなく、爆発した新型暖房装置の理論に関する疑問からだ。
私が見た「とくダネ!」ではこの装置について次のように説明していた。
この暖房装置の燃料は水であり、超電磁水素酸素発生装置で水を電気分解し、そこに少量のガソリンを混ぜて混合ガスを生成、これをボイラーで燃焼させ、暖かい風を送り出すというもの。
また、番組で紹介していたパンフレットには次のような記載があった。
超電磁水素酸素混合ガス発生装置アースファイヤーEFH型
この度、コール・ブラウン博士が発明したブラウンガス発生装置により、水から生成される水素ガスが電力・LPGガス(ママ)・石油等の化石燃料に代わる新エネルギーとして本格化しました。 私たちの住む地球は、70%が水におおわれ、別名水の惑星と言われています。その水を利用した無公害エネルギーを生成することに成功し、一般家庭用から農業用・産業用等といった現在燃料として使用されているほとんどの分野で運用可能と考えられます。 今後、この新エネルギーが日本のエネルギー需要の海外依存度を減少させ、次の時代のエネルギーとして社会貢献することを私たちは信じております。
また、事故現場となったアースファイヤー普及協会の若林光彦理事長は新型暖房装置について次のようにインタビューに答えている。
「私はエネルギー革命と呼んでいる。産業革命になるので世の中が一変するだろう。」
私の中でトンデモ注意報が発令された。
これらから見えてくるのは、衝撃的な売り文句に対する理論的な根拠の脆弱さだ。 エネルギー保存則から言えば、水を電気分解したところで、それの燃焼によって得られるエネルギーは電気分解に要したエネルギーを超えることはない。ガソリンと混合することによって、燃焼効率がアップする可能性はあるが、トータルで見るとこの燃焼装置から得られるエネルギーはガソリンの燃焼エネルギーを上回ることはないはずだ。燃焼効率を上げたことをもって「エネルギー革命」と表現している可能性もないではないが、それにしてはちょっとブチ上げすぎだろうと思う。
そこで、ブラウンガスをキーワードにして調べてみると、いろいろなサイトが引っかかった。そこで得られた情報をまとめると、
・ ブラウンガスは別名ZETガスとも呼ぶらしい ・ 韓国、台湾、オーストラリアで研究が進んでいるらしい ・ ブラウンガスは分子状の水素と酸素を混合したものでなく、いきなり発生させたときの、つまり原子状の化学用語でいう発生期の水素、酸素ガスの状態らしいhttp://www.recycle-solution.jp/shinki/dai3/05.html
このあたりでかなり怪しくなってくる。
これはまたちょっと面白いことですが、それだったら、なぜいきなり電気を使わないのかということになるわけです。、これはカロリー計算では、1のエネルギーを入れて潜在エネルギーが3のエネルギーを持ったブラウンガスが出ているからです。そんなバカな、そんなことを言うと学者として怪しまれるよ、ということで手を出さない人も多いわけです。これは熱力学の法則に反するではないかというのですが、どうもそれはこういう考え方があるのです。水が持っているポテンシャルエネルギーをブラウンガス化することによって顕在化した、1のエネルギーが3のエネルギーを持つことになり、そのブラウンガスを燃すことによって今度はコジェネを動かすと、もしかすると1以上の電力になって、ずっとあと水だけおぎなって、あとは電力が取れると。これも韓国の先生が実験的には正しいということを言っているのですが、まだ私が見たわけでもないし、検証したわけでもないので、「そういう可能性がある」という声があることだけお話ししておきます。
http://www.recycle-solution.jp/shinki/dai3/05.html
この時点でトンデモ確定。
1のポテンシャルエネルギーを持つ物質が3のエネルギーを持つためには2以上のエネルギーの入力が必要になる。それから取り出せるエネルギーはどうあがいても2を超えることはない。終了。
調べているうちに気になったのが、公的機関への導入を目論んでいる筋の存在だ。
http://www.gikai.metro.tokyo.jp/netreport4/no_2/s_tanaka.htm どうやら韓国では水の燃料化を国家プロジェクトとして採用しているようだ。 私は個人や民間企業がこの手の技術を導入するのは自己責任の範囲内でやって構わないと思うが、公的機関による研究や導入の動きには反対する。 |
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/atom/1048611238/l50 にここが紹介してありました。 起訴されたそうですね。
2007/3/3(土) 午後 6:19 [ 名無し ]
あなたは無知な人間です残念
2008/8/20(水) 午後 4:07 [ ブラウン ]