娘の殺人未遂容疑で送検される母親=25日午後3時、京都府警本部、上田潤撮影
入院中の1歳10カ月の娘の点滴に母親(35)が古くなったスポーツドリンクなどを注入したとされる事件で、京都府警は25日、殺人未遂容疑で逮捕したこの母親=岐阜県関市=を同容疑で京都地検に送検した。府警は同日、母親の京都での宿泊先や関市の自宅を家宅捜索し、医学書などを押収したことを明らかにした。
娘は京都市内の病院に入院中だった。これまでの府警の調べに対し、母親は「子どもが病気になると付き添って看病してやれる」などと供述しているという。
府警によると、家宅捜索では小児医学のテキストや雑誌数冊の他、注射器数本、ペットボトルに入った飲料水のようなものなどを押収したという。母親が医療関係の仕事についた記録は確認されていないという。府警は、母親が点滴に異物を混入させると病気になる可能性を知っていたかどうかなどを慎重に調べている。