40年以上の経験の飼育のプロが
ご相談に応じます。お気軽にどうぞ・・・
・フード ・食べない ・トッピング ・フルーツを与える ・季節の管理
・犬の発作@ ・犬の発作A ・歯の手入れ ・観察 ・猫と香り ・熱中症 ・ウンチ ・ホール食 ・カロリー計算
・栄養 ・消毒・殺菌 ・スキンケア ・昆虫忌避剤 ・銀イオン ・オシッコのタイミング ・犬猫と会話する ・犬のガム
・アフラトキシン ・鶏のササミ ・水 ・下痢をした ・食糞 ・ハーネス ・口腔障害 ・キシリトール ・弱酸性
・いつもお腹が減っている? ・叱る、しつけ ・白内障 ・いい獣医さん ・生体販売 ・パスツレラ ・薬
・ワクチン ・猫に刺身、生食、冷凍 ・防腐剤 ・野菜 ・動物と植物 ・カルシウムと骨 ・牛乳 ・微量元素(銅・亜鉛)
・風邪薬など ・イタリアングレーハウンド ・クッシング症候群 ・水頭症 ・金魚・メダカ・フェレット ・猫の栄養
・アレルギー検査 ・手洗い ・グルメ犬?グルメ猫? ・笑った! ・犬に鈴 ・胃捻転 ・着色料 ・猫のシッポ!
・犬猫の体温・脈拍数・呼吸数:鳥類の体温 ・猫の目 ・単位 ・猫の運動、食べ方、毛玉 ・愛玩動物の飼養管理
・獣医さんへのかかり方 ・簡単手作りビスケット ・老犬介護 ・薬剤耐性 ・唾液について
<フードのこと>
一般的なドライフードは高温で加工されているので栄養素が破壊されます。
そのために後から栄養素を配合します。加工段階で添加される成分の
ひとつに油脂類があります。アフタースプレー(アフターコーティング)と言われ、
犬猫たちの嗜好性を高めるためにスプレーされます。ドライフードを手にとった
ときに、手は脂っぽくなるのを経験された人も多いと思います。
飼料用の油脂は、凝固温度が40℃以上の物をTallow(タロー)といい、天然の
ダシとも言われます。またレンダリングでとれるBone Meal(肉骨粉)、Grease
(グリース)は三大製品です。Tallowはほとんどのドライフードに使用されており、
犬猫にはとても美味しそうに感じるでしょう。これらの油脂類は酸化もしやすい
ので、当然化学的な酸化防止剤なども入っています。
獣肉だけではありません。レンダリング素材の餌は、養殖の魚にも与えられます。
またペットフードだけではなく、医薬品、化粧品などにも多数使用されています。
過敏症、アレルギーだから魚系のフードがいい・・・と専門家も飼い主に指示する
場合がありますが、厳密にはその素材の由来がしっかりしていなければ、
魚中心のフードであっても安心ではありません。
ですから4Dミートといわれるもの、表示に畜産副産物、動物性油脂と
表示があるのは避けた方がいいでしょう。またラベル表示は80%すれば
いいとされていますので、添加物等の表示がないフードもたくさんあります。
すべての原材料を記載してあるか確かめてください。
またナチュラル、無添加、オーガニックなどの宣伝文句だけで選ばないように
してください。実際に英語表示では「Animal Fat」と書いてあるものがありました。
レンダリングのことを「都市伝説」「うわさ」のように言う人もいます。特に獣医師。
彼らは世界中、大学が大手メーカーから何らかの補助を受けたり、雑誌の広告を
出向されたりという関係です。知っている方でも立場上言えない場合が多いのです。
犬猫の手作り食、カロリー計算など丁寧にお答えしていますので、
お問い合わせください。
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<食べない>
選り好みの激しい犬で、フードジプシーをしている方もけっこういますね。たべるフードを
求めてやっと食べてくれた!と素直に喜べないかもしれません。ちょっとそのフードを
もう一度しっかり確かめましょう。脂っぽくないですか、香料はないですか。過剰な糖分や
塩分がないですか。食べてくれた・・・とたどり着いたフードは、実は粗悪なフードだったと
いう例がけっこうあります。気をつけましょう。
運動量が足りない、ストレスがたまっている・・・などいろいろな要因で食が細い、食べない
場合があります。家族が食事しているときに、つい欲しがっているからと人間の食事を
与える方も多くいます。これをするといくらいいドライフードでも食べなくなる可能性が
あります。一度味の濃いものを覚えると犬は味をしめます。安易に与えることがかわいがっている
とは言えません。注意しましょう。
犬の食べる高さが合っていますか。床にじかに食器を置いて、首を突っ込んだ状態で食べ難くそうに
していませんか。シーズーやパグなどは特にそういう例があります。また老齢期でも犬の高さに
合わせて食器を置いてあげてください。消化能力も弱っていますので、しずかに、楽しく食べられる場所で
ゆっくり食べさせてあげましょう。
食欲増進効果があると言われている麦茶を水に少し混ぜてもいいでしょう。
環境を変えましょう。いつも食べさせる場所があると思います。なかなか食べない犬に
食べろ!食べろ!といってもかえって逆効果です。なにか食べることで怒られているように
感じるかもしれません。そんなときには、一緒に遊びながら食事させましょう。
ぜんぜん違う場所に食器を持っていって、御飯は?と犬を誘って、一緒に探しましょう。
で、見つけたらほめてあげましょう。しかしその場では与えないでください。一緒に
いつもの場所に持って帰ってきて食べさせてみましょう。遊びを入れながら、楽しく食べさせる。
一度お試しを!
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<ドライフードにトッピング>
犬が特に問題もなくいつものドライフードをずっと気に入って食べています。
でも、飼い主さんの心情で、なんかいつも同じでかわいそう〜と思って、特に
犬が欲していないのに、肉類や野菜をトッピングしていませんか。犬は本来
気に入ったものをずっと食べます。ぜんぜんかわいそうではありません。
かえってそれらをトッピングすることで、栄養バランスが崩れて、特に泌尿器系の
トラブルになる例があります。犬への愛情は食べ物を与えるのではなく、
群れをつくる動物ですから、家族と一緒にいつも楽しく居てあげることが一番の
幸せであることを忘れないでくださいね。
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<フルーツを与える>
犬に果物を与えている方のいます。ビタミンも豊富でいいですが、消化の悪い
ものもありますので注意してください。特にみかんを与える方・・・与えるとうちの子
戻します。と相談があります。なら、特別与えることもありません。消化が悪いので
与えすぎには注意しましょう。また糖分もありますので気をつけてください。
獣医さんの診断で特別に問題がなく、胃が弱い、ちょっと胃酸過多などの場合には
リンゴがいいでしょう。リンゴ・ポリフェノールは胃に効果があります。しかし
皮をしっかりむいてください。皮から発がん性物質が検出された例があります。
すりおろしてもいいでしょう。
干しぶどうやアボカドには要注意です。これらでは中毒の報告もあります。
<季節ごとの管理>
老齢期、また循環器系などの病気がある犬は特に温度管理に注意してください。
暖かい部屋から「急」に寒い外に散歩に出かける(夏場もそうです)。
心臓が悪い犬では、「急」がつくことを避けましょう。急激な運動、興奮させるなどです。
温度ばかりではありません。湿度にも注意しましょう。犬も通常は人間同様の
湿度管理でいいでしょう。乾燥しては健康によくありません。気管支、皮膚・被毛にも・・・
ダニやウイルスにも加湿器を上手に使いましょう。
また冬場はペットのホットカーペットで、犬が寒くないようにとしている方も
いますね。かゆみなどがある場合には、気をつけてください。
私たちも体が温まったり、お風呂に入ったりするとかゆみが増すことがありますね。
同じです。
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<犬の発作>
季節の変わり目が特に注意です。上の温度・湿度管理も参考にしてください。
発作が起きたら決して慌てないでください。犬を横にして、心臓マッサージ(蘇生)を
してください。その場合脳の方向にマッサージします。脳が酸欠にならないように。
また舌を巻き込んでいるかもしれません。舌を引っ張り、軌道を確保しながら心臓
マッサージもしましょう。舌を手で触るとすべって、なかなか上手くいかないかも
しれません。急なことならすぐにタオルなど用意できないかもしれませんので、洋服の
袖でも使ってすべらないように舌を出してください。
またびっくりして大声を出したり、頑張れ!と大きな声を犬のそばで出さないように・・・
これらも影響しますので、慌てず、冷静に!
日頃から犬の脈をはかって様子を観ましょう。発作の場合、不整脈もあるかもしれません。
獣医さんにもよく聞いてください。
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<歯のケア>
よく口臭がする、歯が・・・と相談があります。子犬の頃に人に触られることやブラッシング
等には慣れさせても、歯や口周りのケアをすることになれていない犬や猫が多くいます。
歯周病は人間でも最近注目されていますね。単に歯だけの問題ではなく、菌が体に
まわって重篤な症状になる例も紹介されています。上手に遊びながら、短時間でケアする
ことを積み重ねて歯の手入れもできるようにしましょう。相談の多くは、歯石があるなどです。
ワンちゃんが元気なうちに、獣医さんで歯石などをとってもらうといいでしょう。元気なうちに・・
というのは、全身麻酔をかけて処置しますので飼い主さんも老齢期などでは心配
する方が多くいます。獣医さんとよく相談してください。
最近、広島大学歯学部付属病院で、乳酸菌の一種の「ロイテリ菌」が虫歯菌の発育を阻止して
殺菌効果があると報告がありました。どの乳酸菌でも効果があるというわけではない
よですが、この菌はO157などの殺菌効果もあることが知られています。
そういえば、最近人間の歯磨きでも乳酸菌が配合されているものが販売されていますね。
犬にヨーグルトを与えている方もいます。腸内環境の改善などにもいいものです。
ただなるべく糖分のないものがいいでしょう。
<観てればわかります>
・・・と、私はよく言います。それは犬の表情、食事の仕方、しぐさ、排泄の様子などです。
皆さんの犬猫ちゃんは、ご機嫌さん!の表情をしていますか。
それが一番の病気予防です。うちの猫はよく喋ります。全部違うことを言っているのが
よくわかります。おしっこしました!ちょこっとお腹が減っています!ちょっと遊んで!
抱っこして!・・・・と。犬猫とよく話てください。そうすれば言葉は通じます。
うちの猫は犬のように、ちょっとおいで!というと小走りにやってきます!(親ばかが入っていますが)
興奮したり、寝起き、食事後など排泄をしたくなりますね。そんなタイミングをよく見てください。
猫ではとくにストレスなどで、違う場所にオシッコをする場合があります。猫自身もわかって
います。あぁ・・・布団にして〜!なんて怒る前に、「オシッコをしていらっしゃい!」とタイミングよく
やさしく誘導してあげてください。
犬も猫も一日の終わりは、やさしく声をかけてマッサージも兼ねてタッチをしながら話かけてください。
「今日も一日楽しかったね」「また明日ね」って・・・まして持病がある犬なら「今日一日頑張ったね。明日も
頑張ろうね」と声をかけましょう。私の愛犬は白内障、心臓発作は何百回もしましたが、17歳3ヶ月まで
頑張りました。私はこうやって声をかけました。
よく喋っていると、必ず会話ができるようになります。鳴き方でわかります。
うちの猫は、オシッコしました、ウンチしました、ちょっと甘えたい、少しお腹がすきました、、、と鳴きます。
愛犬もウァォ、フム○△※□・・・といろいろな喋り方をしました。
オーストラリアでホリスティック獣医療に携わる獣医さんも「犬・猫をパッとみただけで
体調不良を察知できるようになろう」とおっしゃっております。
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<猫と香り>
夏場になると一度はこんな相談があります。
猫が仏壇のある部屋に入ったら、急に具合が悪くなりました。獣医さんでも
原因不明ですが、何が原因でしょうか。
・・・これは、仏壇にあったお線香の煙を吸引したのが原因でした。お線香・・・と
いうとなにかアロマと関係ないようですが、一般的には白檀(サンダルウッド)の香りです。
最近は煙の少ないラベンダー、ローズ・・・と芳香成分を入れたお線香も多数売られて
います。猫がいる部屋や出入りする場合、猫が中毒症状になって大変なことになります。
また、インコを飼っていた方が家族でテフロン加工のプレートで焼肉を
楽しんでいたら、その煙を吸ってインコが死んだ!という例もあります。
猫や小動物、鳥類は犬と違って解毒する酵素を持っていません。気をつけましょう。
また敏感な猫では、香りのする猫のトイレ(砂)も注意が必要です。
基本的には紙の無臭の砂がいいでしょう。オシッコの回数やウンチの状態も
飼い主さんがチェックしやすいということもあります。
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<熱中症予防・対策>
水にスポーツドリンクをまぜてあげてください。人間と同じですね。
熱中症対策には糖分も本来必要ですが、甘い味を覚えてしまうのが
心配、うちの子肥満なので・・・という場合には、糖質0のドリンクでも
いいでしょう。
熱中症になった場合は、タオルを水で濡らし、扇風機なども利用してください。
このような場合は水に混ぜなくてそのまま与えるますが、大型犬でも100ccが1回の
飲水量で、10分おきに様子を見ながら与えてください。
欲しがってガブガブ飲んでも、吐いてしまいますので注意しましょう。
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<コロコロウンチ>
先日獣医さんで、便は硬くないとダメ!と言われたと相談がありました。
うっそ〜!って感じですが・・・うさぎのウンチじゃあるまいし・・・
犬のウンチは人間同様と考えても差し支えないでしょう。つまりねっとりと
ある程度のにおいがします。色やにおいは食べ物によるところも多いので
一概には言えません。フリント・リバー・ランチを食べていただいている方は
皆さんとても健康ないいウンチ!という感想をお持ちです。臭いも他に比べて
少ないと思います。レンダリング由来の脂、蛋白源がないためで、
消化吸収に優れているので、その量も少ないと思います。その結果、
肛門腺を処理する回数が減ると思います。添加物などで
便を固めるような配合をしていないからです。
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<ホール食(丸ごと)>
丸ごと食をすすめる専門家、フードメーカーもあります。そのほとんどは、
犬はもともと狼で・・・という理屈ではじまっているようです。昔は狩をして
獲物を丸ごと食べていたのだから・・・というわけです。だから臓器なども
まるごと原材料に配合した方が栄養もたっぷりと・・・
しかし現在のフードの現状は、上記にもあるレンダリング由来の原材料、
また飼育された鶏、魚などもレンダリングの餌を与えられています。
つまり消化器官などにプリオンなど残っている場合があります。
野生動物も獲物を捕獲し、食べるときに全部内臓を食べるわけでは
ありません。
当店はそのような意見には疑問を持っており、フリント・リバー・ランチの
ような生肉しか使用していない質の良いフードをおすすめしています。
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<イヌ・ネコのカロリー計算・・・手作り食の参考に・・・>
*K(係数)×W(体重kg)0.75 ※0.75乗
*RER=休息時のエネルギー必要量(最小必要エネルギー)
*通常は2倍で計算
*肥満が気になる場合は、1.5〜1.7で計算
*使役犬・妊娠中・子育て中などは3倍が目安
●例:体重5kgの犬
・5×5×5=125
・電卓で√ボタンを2回押す→3.34
・3.34×K(70)=233.8
・233.8×1.5=350.7≒350kcal
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食物の定義・・・「生物に栄養を与える物質」・・・摂取することで供給できる固形、液状物質
(a)エネルギー源となる物質。運動、熱、その他のエネルギーを作り出す
(b)成長、再生、生殖のための物質
(c)(a)および(b)に関わる過程を開始し調整するのに必要な物質
↓
「栄 養 素」
1)たんぱく質 ・・・ 動物の細胞など体組織を構成、酵素、ホルモン/熱量4kcal
植物性たんぱく質、動物性たんぱく質
アミノ酸 ・・・ 必須アミノ酸 … 体内合成できない → 食物から摂取
コンパニオンアニマルにおけるタウリンの重要性
└ 猫 … 体内合成できない
犬 … 体内合成できる
└ 網膜機能、拡張型心筋症
○必須アミノ酸 … アルギニン、メチオニン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ロイシン、
イソロイシン、トリプトファン、リジン、バリン、スレオニン、タウリン(猫)
○非必須アミノ酸 … アラニン、グリシン、アスパラギン酸、ヒドロキシリジン、シスチン、
ヒドロキシプロリン、プロリン、グルタミン酸、セリン、チロシン、グルタミン
2)炭水化物 ・・・ エネルギー源で体脂肪に転換/熱量4kcal
食物繊維
└ セルロース、ペクチン、リグニン
供給源 … 全粒穀類、根菜類、果物など
肥満予防、便秘予防、コレステロールの吸収を抑制、血中コレステロール
濃度を下げる
糖 質
└ でんぷん … 穀類、イモ類
グリコースに分解され、小腸で吸収
└ 単糖類 … グルコース(ブドウ糖)、フルクトース(果糖、ガラクトース)
└ 多糖類 …ラクトース(乳糖)、サッカロース(ショ糖:砂糖)、オリゴ糖など
3)脂肪 ・・・ 最大のエネルギー・嗜好性/熱量9kcal
oil=常温で液体の脂肪/fat=脂=固体のもの
油脂=fat and oil
動物性油脂(ラード、魚油など)、植物性油脂(サラダ油類)
脂溶性ビタミンの吸収を助け、必須脂肪酸を供給
犬 … リノール酸からアラキドン酸を合成可能
猫 … アラキドン酸の合成能力が低いので補う(※1)
脂肪 ─ グリセリン
脂肪酸 ─ 飽和脂肪酸
(悪玉)
不飽和脂肪酸 ─ 単価不飽和脂肪酸 ─ n−9系列(オメガ9系)
(善玉)
オレイン酸
多価不飽和脂肪酸 ─ n−6系列(オメガ6系)
リノール酸 ※1 アラキドン酸
n−3系列(オメガ3系)
αリノレン酸
※2 DHA ※3 EPA
■オレイン酸 ・・・ オリーブ油、菜種油、サフラワー油、コーン油、ごま油、亜麻仁油(フラックスシードオイル)
■αリノレン酸 ・・ 亜麻仁油
■リノール酸 ・・・ 紅花油、大豆油、サフラワー油、コーン油、ごま油
※1 EPA=エイコサペンタエン酸 ・・・ イワシ、サバなどの青魚に多く含む
※2 DHA=ドコサヘキサエン酸 ・・・ 〃
4)ビタミン ・・・ 脂溶性ビタミン … ビタミンA、D、E、K
水溶性ビタミン … ビタミンB群、C
動物の体内ではほとんど合成されない … 体外から摂取
ビタミンC … 人、モルモットは合成できない
ビタミンA … 犬 … βカロチンから変換可能
猫 … 〃 変換できない(鳥類も同様)
5)ミネラル ・・・ 無機質
硬組織(骨や歯)の構成成分
軟組織(血液や筋肉)の構成成分
無機イオンとして体液の浸透圧やphの維持・調整
血液の凝固、酵素作用
主要元素 … カルシウム(Ca)、リン(P)、マグネシウム(Mg)、
カリウム(K)、ナトリウム(Na)、塩素(Cl)、硫黄(S)
微量元素 … 鉄(Fe)、亜鉛(Zn)、銅(Cu)、ヨウ素(I)、マンガン(Mn)、
コバルト(Co)、モリブデン(Mo)、セレン(Se)
犬と塩分 … ナトリウム … 人間の1/3程度
汗腺が発達していないので、汗として排出できない
神経や筋肉をつくる重要な要素
リン不足・・・骨成長の阻害、異常嗜好、繁殖低下
リンが過剰になると、カルシウムの利用性の低下
マグネシウム … 猫の尿路結石 … Mgの過剰摂取
オス猫に多い(尿道が細く長い)
Mgの多いフード … 食いつきだけで選ばない
6)水(水分バランス) ・・・ 血液の輸送成分として重要な輸送媒体
酸素、栄養素を組織に運ぶ
二酸化炭素、代謝物を除去、体温調整、消化作用
●これらの5大栄養素+水・・・そして運動、睡眠が重要な要素です。
●消毒・殺菌・・・病原微生物を撮滅・減弱させて感染する力を失わせる
●滅菌・・・・・・・・病原微生物だけではなく、そこに存在するすべての微生物を殺滅・除去して微生物の存在しない世界をつくる
《物理的方法》
1)焼却・・・完全な滅菌→対象物を完全に灰化するまで焼却(繊維製品、紙、木材製品、動物の死体など)
2)煮沸消毒・・・沸騰中で15分〜30分間煮沸(金属、ガラス、木製製品、繊維製品など)
3)蒸気消毒・・・蒸し器→器具内部の空気と蒸気が完全に入れ替わってから30分以上加熱(死滅しない細胞もある)
4)高圧蒸気滅菌・・・高圧釜で121℃で15分過熱(微生物の研究や医療器具・器材など)
5)紫外線消毒・・・254nm(※1)付近の波長の紫外線が殺菌力が一番強い(室内空気、水、器具類の表面など)
※1:ナノメートル=10億分の1メートル
《化学的方法》
1)アルコール類・・・短時間で効果がある。容易に蒸発
@エタノール:70%〜80%の濃度・・・手指、皮膚などの消毒(無水アルコール)
Aイソプロパノール:30%〜50%の濃度・・・毒性・刺激性はやや強い
2)逆性石けん(陽イオン性界面活性剤)・・・塩化ベンザルコニウム、塩化ベンセトニウムともいう
殺菌力が強い、毒性・性激性は低い
3)両性石けん(両性界面活性剤)・・・一般細菌、ウイルスの一部に有効
4)クレゾール石けん液・・・殺菌力は強い。、皮膚に刺激性があり粘膜に影響は大。
5)次亜塩素酸ソーダ・・・いわゆる漂白剤
一般細菌、ウイルスなどに有効・・・市販品(5%〜12%液)を希釈して使用、phは7〜9
6)消石灰・・・弱アルカリ性による殺菌・・・動物舎、土壌など
※ペットのトイレなどには熱湯消毒をおすすめします。犬猫(特に猫)には薬剤を使って、十分に洗っていないと危険です。
シーツなどの敷物は洗濯をしてしっかり乾燥させます。
日光消毒(干す)する場合には、黒いビニール袋などで覆って熱を吸収させて温度を上げると効果的です。
そのままですと、せいぜい40℃くらいですので、黒いビニールなどで覆って50℃以上になるようにします。
これはダニはほとんど50℃以上で死滅するためです。
<スキンケア類>
合成界面活性剤、酸化防止剤、殺菌・防カビ剤、保湿剤、着色料、安息香酸、蛍光増白剤、香料・・・
などなどたくさんの添加物が入っています。これらは発ガン性、アレルギー性皮膚炎の原因物質も
多くあります。フード選び同様、ナチュラル、オーガニックという宣伝だけで選ぶのは危険です。
弱酸性・・・といっても、よ〜く表示を確認すると上記のような添加物がいっぱいというシャンプー、リンスも
多くあります。
(界面活性剤)
・アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルキル酸ナトリウム、
N−アシルサルコシン酸、ラウリルイソキノリニウムプロミド、脂肪酸アルカノールアミド・・・・
(殺菌防腐剤)
・トリクロサン/トリクロロヒドロキシジフェニル、塩化ベンザルコニウム、ウンデシレン酸モノエテノールアミド、
サルチル酸/サルチル酸フェニル/サルチル酸メチル・・・
(着色料)
・タール系色素・・・赤202号、黄203号、赤106号、青2、緑204・・・
(保湿剤)
・プロピレングリコール/PG、ポリエチレングリコール
PEG−4/PEG−6など・・・
(入荷剤)
・トリエタノールアミン/TEA、炭酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム・・・
(保存料)
・エデト酸、エチレンジアミノ四酢酸/EDTA・・・
※全てを記載していません
<消臭剤>
消臭剤もいろいろあります。私の調べでは、安心・安全をうたったスプレーの
成分を調べましたら、EUでは農薬で使用禁止の成分が100%入っていました。
また、最近銀イオンがなにかと話題です。様々な商品に配合されています。
この銀イオンは高度な医療でも、やけどの治療などに使用されます。
といっても、口にするといろいろ副作用があります。FDAでは治療効果を宣伝した
商品の販売を禁止しています。オーストラリアも同様です。
ましてサプリメント等で毎日食べるのはどうでしょうか。私は怖いです。
金属に過敏な人なら、日常使用しているスプーンやホークも使えませんね。
ですから安易に銀イオン配合のスプレーも使用しない方が賢明かもしれません。
消費者センターの調べでは、銀イオン配合のトイレの消臭・除菌商品数点で、
効果がありませんでした。
<ディート>
虫除け→ディート(ジエチルトリアミド):昆虫忌避剤
これは1946年アメリカ軍が、兵士を蚊やダニなどから感染する病気を防ぐために開発しました。
昆虫忌避剤としていて、農薬・殺虫剤とされていないので、不用意な使い方をしがちです。
ドラッグストアーでも虫除けスプレーの表示を見ると、ディートと書いてあるものがあります。
扱い方によっては、重度の神経障害・皮膚炎になることは知られています。カナダなどでは、
厳しく規制しています。
日本でも小児が、全身痙攣を起こし脳障害、夏のキャンプなどで虫除けスプレーを使用した
子供に皮膚炎・・・などが報告されています。
ですから安易にデリケートな動物たちに使用するのは考えたいものです。
ましてアレルギーが多い現在、アレルゲンが何であれ、慎重にするべきです。
うちは、毎月虫除けのスポット剤をしていから大丈夫!という飼い主さんも多いのも現状です。
絶対虫がつかないわけではありません。
当店でもスポットオン製剤を使用して、酷い皮膚のただれを起こした犬の相談があります。
これらの情報をしっかりもって、説明してくれる獣医さんに相談してください。
ノミダニ予防は毎日のお手入れ、ブラッシングが一番です。また質の良いフードで
しっかり体力をつけ、免疫力もつけることが重要です。
また子犬の時は成犬に比べて体温が高めですから、虫もつきやすいです。
そして成犬であっても、小型犬の方が大型犬よりもやや体温が高めです。虫がつきやすい
環境にも注意してください。
<犬のガム>
白くて骨型に成型された犬のガム
当店では売っておりません。もちろん商品にもよりますが、これらの多くは
綺麗に骨だけにして、漂白剤やホルマリン漬けにして商品として出されます。
数ヶ月前に日本にも入っているメーカーのガムを食べて、嘔吐・下痢する犬が
続出し、リコールで回収になりました。原因は漂白剤が綺麗に洗っていなかったと。
ほらほら・・・
<アフラトキシン>
フリント・リバー・ランチの安全性のページでもご紹介しておりますが、穀物類から
検出される「アフラトキシン」。主に熱帯・亜熱帯に生息するカビからつくられる毒です。
最も毒性が強いと言われており、ダイオキシンの10倍以上です。発がん性物質で
主に 肝臓ガンを起こします。アフラトキシンは輸入食品から検出されており、国内では
検出されておりません。
・イランから輸入されたビスタチオから検出
・ペルーから輸入されたナッツから検出
・ベトナムから輸入された米から検出
・中国から輸入されたそば粉から検出
このようにピーナッツ類からも多く検出されています。当店は肉の副産物や添加物
ばかりではなく、穀物類にも注意しております。
犬のビスケット類でピーナッツ配合のものがよくありますが、当店では上記のような
リスクを避けるために、ピーナッツを配合した商品は扱っておりません。
<鶏のササミ>
鶏のササミを犬や猫に与えている方も多いでしょう。
ササミを煮る時には、水からコトコト時間をかけてよく煮てください。
時々アクをとって、煮汁も一緒に別の容器に入れて冷ましてください。
沸騰したお湯に入れて一気に煮てしまうと、肉が硬くなりまずくなります。
特に水をあまり飲まない猫でFLUTDなど気になる場合、煮汁もたっぷり
かけてあげて水分も摂るようにするといいでしょう。
<下痢をした>
まず数日間続いているなら獣医さんに!寄生虫の問題もありますから。
ただの腹下しであれば、絶食をしてください。水分はしっかり補給しましょう。
しかし、可愛そう・・・と、ついつい何かを与える飼い主さんもたくさんいます。
もし与えるなら、ドライフードをその日だけ止めて、鶏のササミだけ与えてください。
水にスポーツドリンク(できれば無糖)を少し混ぜてもいいでしょう。
<水>
少しでもいいなら・・・とミネラルウォーターを与えている飼い主さんもいます。
ミネラルウォーターにはマグネシウムが多いものもあり、注意が必要です。
泌尿器疾患の原因になる場合もあります。
また浄水器などの水は、綺麗な水になった分、常温では雑菌が繁殖しやすい
ので、マメに交換してください。
一般には水道水を沸かしてカルキを飛ばし、冷ましてから与えてください。
<食糞>
食糞症・・・獣医さんでもサプリメント、そして苦味のあるスプレーなど食糞に対する
商品が売っています。すぐに何か物に頼らず、ワンちゃんの状態を観察してください。
いろいろな原因がありますが、今まで私が相談を受けた例すべて、散歩に行って
いない場合で、犬にストレスがあり、食糞はそのサインでした。相談者のすべて、
朝夕散歩にしっかり行くようにアドバイスをし、食糞をしなくなりました。
<ハーネス>
循環器、心臓などに持病がある犬は、ハーネスより首輪にしましょう。
ハーネスで心臓を圧迫するような事がないように飼い主さんで出来る事は注意しましょう。
どんな犬や年齢でも食べすぎはよくありませんが、特にそのような犬には厳禁!
胃が膨らんで心臓を圧迫しかねません。
食事するときの姿勢も重要です。床にじかに食器を置いて、犬が首を突っ込んだ状態で
食べると消化にもよくありません。ワンちゃんの食べやすい高さに調整してあげてください。
しつけ教室に行った方からこんな相談がありました。
うちの子、散歩で引っ張るのでしつけ教室に行ったら、「ハーネスではなく首輪にして、
引っ張ったら、飼い主が引いてください・・・」と言われました。でもなおりません。
どうでしょうか?その犬種、程度問題ですが、たとえば関節などをいためやすい、
Mダックス、Tプードルに首輪にして、引っ張るからといって飼い主が引き戻すことを
繰り返すと決して骨、関節によくありません。特にしつけは一通りではありません。
他の方法もありますので、ご自身の犬の種類、年齢等も考えてあげてください。
<口腔障害など>
老齢で歯が抜けてドライを食べられない、口内炎などで噛めない・・・でも
質が心配な缶詰を与えたくない。手作りも大変で・・・
フリント・リバー・ランチをミルミキサーなどで粉にしてください。それにササミの
煮汁やお湯(熱湯ではなく)をたっぷりかけて、ザクザク混ぜて与えてみてください。
<キシリトール>
アメリカの獣医師による米獣医学協会(AVMA)のジャーナルでの警告・・・
シュガーレスの菓子類に多く使用されている人工甘味料キシリトールが、犬の肝臓に障害を
起こす可能性があり、場合によっては死に至らせる危険もあると警告しています。
犬はキシリトールを少量でも摂取すると大量のインシュリンを放出し、その結果
血糖値が下がり命の危険があるという。
体重10kgの犬が1gのキシリトールを消費した場合でも治療が必要になるとも
警告しています。
まだ研究余地は残されていますが、危険性があるものは与えない方がいいでしょう。
犬のガムやお菓子、人間のお菓子、歯磨き粉など様々な商品に利用されています。
日本でもキシリトール入りのお菓子を、留守中に犬が食べて、重篤な症状を起こした
という報告があります。注意してください。
<弱酸性>
シャンプーは弱酸性じゃなければダメのような風潮があります。といっても殆どの商品は
弱酸性でしょう。石けん類は弱アルカリが多いかもしれません。
もちろん我々も犬も弱酸性の方がいいでしょう。もともと肌は自然に弱酸性に戻る性質が
あります。弱酸性を宣伝しているだけで、その中身が化学的な添加物、着色料などで
いっぱいのシャンプーが問題です。それら合成された成分は皮膚から浸透する可能性が
あります。無添加系のものは、分子の構造が単純なので分解性に優れています。
では、弱アルカリ性でもだめでしょうか。日本の温泉の殆どは、中性〜弱アルカリ性です。
温泉に入って、肌がツルツル!という経験はどなたでもありますね。これは肌についた
余計な油分や古い角質を、落としやすくする働きからです。
<いつもお腹が減っている?>
うちの子、すごい食欲でいつもなにか欲しがるのです。だから肥満で・・・という相談も
あります。本当にお腹がすいているのでしょうか。病気はありませんか?
欲しいから、欲しいままにフードを与えていれば当然肥満になります。運動量も関係します。
お留守番などが多くてストレスになっていませんか?
総合的に管理を見直してください。フードの化学的な添加物の影響で、一見肥満に見える
体系になります。ド〜ンとした肥満体系です。(ボディコンディションスコア)
運動量も足りていて、ストレスもない・・・であればフードを見直してください。
また、本当にお腹がすいているのではなく、情緒面で、犬が何か頂戴!と甘えて
いる場合も多くあります。これは飼い主さんが、ついつい与えているので甘えれば
何かもらえる・・・という躾になってしまっています。現実はただダメ!と与えないと
かえってストレスになる犬もいます。しつけ用、トレーニング用などのボーロや馬肉などを
細かくカットしたものなどがいいでしょう。ペット用の煮干も利用できます。
人間用の煮干は塩分が多いものがありますので注意してください。煮干は
できたら頭をとってください。リンとカルシウムのバランスを考えて・・・
要は、食にメリハリをつけることです。
<叱る・しつけ>
犬猫をしつける時、しかる時に「こらっ!ポチ!」「ダメ!タマ!」と名前を呼んで
しかっていませんか?それを続けると、名前を呼ばれると怒られる・・・と思って
しまいます。名前を呼んでも来ない。という場合、こんなことを日常的にしています。
しかる時は、短く低い声で「ダメ!」と言えば十分です。犬猫は声のトーンや表情で
ちゃんとわかっています。
先日子供の教育のプロが言っていました。子供をしつけ、しかる時には、まずタイミング
が重要。そして寝る前にはしからない!犬猫も同じですね!
<白内障>
私の愛犬は白内障でした。心臓発作も数え切れないほどしました。
白内障・・・水晶体が白く濁ってしまう病気で、光が徐々に通らなくなります。
外傷、糖尿病によるもの、老齢からくるものなどがあります。まず獣医さんで
白内障か角膜混濁かしっかり診断してもらいましょう。基本的には
進行を遅らせる目薬を処方されるでしょう。遅らせるだけで完治はしません。
厚生労働省研究班の発表では、この目薬は(人間と同じです)、
臨床データーが少なく、評価の客観性に欠けているという理由で、その有効性は
十分証明されていないとされています。投与しても良いが、医者と十分
話した上で使用することを推奨しています。
初期段階でしたら獣医さんと相談して、濁ったレンズと取り除き、犬のコンタクト
レンズのようなものを入れる手術も可能でしょう。現実は経験のある獣医さんが
少ないこと、飼い主さんがそこまでしたくない・・・場合が多いですね。
徐々に見えなくなると、それだけで犬は相当なストレスになります。いつも以上に
たくさん声をかけて犬を安心させてあげましょう。また無用な部屋の模様替えも
しない方がいいでしょう。進行の程度にもよりますが、家具や柱の角で頭などを
打たないようにクッション材をしてあげましょう。しかし過保護にすることはお勧め
しません。我が家でもヨタヨタと歩いて、しっかり食事の場、水飲み場に行きました。
その時には陰ながら見守ってあげてください。けっこうたくましいものですよ!
部屋に閉じこもりっきりにしないで、犬がおっかなびっくりでも、まだ外に出る意欲
があるならお散歩に行きましょう。進行して、外に出しただけで怖がる場合には
抱っこして外の空気を吸わせてあげましょう。夜の散歩には特に気をつけましょう。
また紫外線の強い日、時間も避けましょう。
<いい獣医さん>
人間でも医師と患者との信頼関係が第一です。いくら腕がよくても患者さん側が
信頼できなければダメですね。医者が患者さんに対して治療、効果、副作用、
費用などしっかり説明してくれますか?(インフォームド・コンセント)
まして喋ることができない動物たちです。飼い主さんがしっかり知識を持って、
疑問があるなら質問してください。獣医というだけで遠慮して帰ってくる方が
とても多くいます。病気予防は日常管理です。ワクチンを打つことでもありません。
「知るワクチン」が一番の予防です。
・それぞれの飼養環境に関係なく、毎年7種、8種、9種とワクチン接種していませんか?
・安易な投薬をされていませんか・・・特にステロイド、抗生剤など
・毎月虫除けのスポット剤をしているから安心ですか?
・すぐに薬用シャンプーや処方食をすすめませんか?
ご自身の愛犬・愛猫の子供の頃から知ってくれている獣医さん(主治医)を持つことは
大切です。しかし信頼関係があってこそです。納得いかなければ、セカンドオピニオンで
他の獣医さんにも意見を求めましょう。
私が受けた相談では、獣医師の処置に疑問を感じたので、他の獣医さん、場所によっては
大学病院にいってください・・・とアドバイスしたところ、なんと、その犬にとっては
してはいけない逆の処置をされていたと・・・御礼のお電話をいただいた例も
あります。
<ペットショップでの生体販売>
当店にアレルギーや様々な相談が寄せられます。正直言って、相当な%で、
ペットショップで買ってきた犬猫たちです。ほとんどの方はその子の親は
知りません。ブリーダー直送、ワクチン接種済み・・・とショップにもよく書いてあります。
欧米では基本的にショップで犬猫を販売していません。こういうショップのブリーダー
といわれる方たちは、ほとんど繁殖屋さんです!こういう人や業者をパピーミル(犬工場)と
呼びます。生まれた兄弟たちとろくに遊んでもいないで、母犬の初乳もろくに飲まず、
複雑な流通経路をたどってショップに入れられます。小さければ小さいほど、カワイイ・・・と
売れるので早くから母親から離してしまいます。また親が遺伝的疾患があっても、
売れる犬種だからと平気で売ります。だから当店に相談が多くあるのです。
先日も、若夫婦がTプードルをショップで買ってきて、何か骨にいいフードくださ〜い!
とやって来たので、いろいろ聞くと、半ば衝動買い、もちろん何の予備知識もなし!
犬を観ると、私が見ても「・・・これは出産時の問題ですね・・・、売りつけられたのですよ!」と
説明しました。決定的に生命に関わる病気でもなし、しっかり管理すれば15年以上は
生きるのに、あなたたちがそんな事でどうするのですか!と怒りました!
その犬はいわゆる斜頚です。ショップの殆どの手口は、買いそうな客に
抱っこをさせて、情を移して、ワクチンもしてありますから、今日前金いただければ連れて
帰れますよ!というものです。「この子と目が合って、なんか赤い糸で結ばれているようで
・・・」なんてペットを買ってきてはいけません。赤い糸なんてありません!
酷いところでは、ショップとフードメーカーとタイアップして、
このフードを買えば5年の生命保障します!って(><)
家電製品かよ!って思います!売る側の問題も大ですが、買う側も最低限の知識を
もって動物を飼いましょう。命は衝動買いしてはいけません!
<パスツレラ>
パスツレラ・ムルトシーダは、愛玩動物のイヌ、ネコ、ウサギなどから感染する人畜共通感染症です。
・動物・・・無症状、呼吸器症状
・人・・・・いわゆる風邪引き症状、呼吸器感染、化膿など
この菌は口腔内に存在して、イヌでは50%以上、ネコではほぼ100%保有しています。
動物の噛み傷、引っかき傷などから起こる創傷感染です。人のパスツレラ症の50%は
この創傷感染です。残りの50%は呼吸器の病気です、風邪や他の病気などで抵抗力が
弱っていたり、子供、お年寄りも抵抗力が少ないと、より感染しやすいでしょう。
一般家庭で多くある例では、過度な動物との接触で感染する場合です。
人間と同じ食器で御飯をあげたり、同じ箸やスプーンなどで与えたり、また口移しで
食べ物を与えてはいけません。
病気の原因を動物の責任にしないためにも、厳格な愛情をもって接してください。
もし風邪引き症状が出て、なかなか治らない。リンパが腫れてきた・・・などの症状が
あったらすぐにお医者さんに行ってください。内科でいいでしょう。しかしその時に
動物と暮らしていることも伝えてください。そうすればお医者さんもパスツレラを疑って
診察してくれるでしょう。
※日和見感染・・・普段は害はないが、抵抗力などが弱っていると感染する病気
<薬>
獣医さんで処方された薬は、しっかりと飼い主さんが把握しておきましょう。
抗生物質、ステロイドのクリーム、抗てんかん剤、利尿剤、気管支拡張剤・・・などなど。
しばらく続けて様子を見てください。よくなったら続けないで止めてください。
時々様子を見ながら与えてください。としっかり指示をもらいましょう。
うちの子、なんか白い錠剤をのんでいる・・・なんていう意識ではいけません。
私たちはとくに歯医者さんで経験があるかもしれませんが、「頓服」と書かれた薬。
食前、食間、食後に飲む薬ではなく、頓服は症状が出たときに飲む薬のことです。
動物たちにも、いつ与えるのかもしっかり聞いてください。
ちなみに・・・私の愛犬ミニピンも発作続きでした。一ヶ月に数回、一週間に3回、一日3回
発作が起こることがありました。私がその都度蘇生をしていました。
主治医さんで抗てんかん剤、利尿剤は処方されて毎回食事の時に与えていました。
あまり効果があるとは思えませんでしたが、他の薬と違ってこれらの薬は
毎回与えていました。ある時先生と話して、気管支拡張剤を出してもらいました。
これは、続けて与える薬ではありません。長年愛犬の発作をみていると、発作が起こる
時間帯、季節での注意、表情、しぐさなどで気配を感じます。そんなときに
気管支拡張剤を与えていました。そしたら発作の回数が減りました。もちろん
どのイヌに合うわけではありません。その後も先生とお話しました。うちの愛犬には
この薬が効果的だったようです。発作後は相当な体力も使って消耗していますが、
17歳3ヶ月、元気に食欲もあり頑張ってくれました。
<ワクチン接種>
・毎年いちばん多い混合ワクチンをしているから安心ですか?
・かかりつけの獣医さんは、あなたのペットの状態を考えてワクチン接種をしてくれますか?
・ワクチンの過剰接種によるマイナス面、ワクチン自体の毒性について説明してくれますか?
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
・ワクチンの過剰接種による、アレルギー疾患、免疫系疾患、ガン、腎疾患などを増大させる報告があります。
・アメリカ動物病院協会では、ジステンパー、パルボなどは3年に1回で良いと発表しています。
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
↓
*当店は、アレルギーのワンちゃんの相談も数多く寄せられます。
<例@>
アレルギーなどの疾患があるワンちゃんに病院からくるワクチン接種の案内ハガキのまま8種
混合ワクチンをしたら、アナフィラキシーショックで死にかけた!
<例A>
心臓病がある小型犬にワクチンをしたら、ぐったりして死にそうになった。
<例B>
アレルギー疾患があるが、ワクチンで酷くなった
・・・・・などなど、ほんの一例です。
毎年命をかけて一番多い混合ワクチンをしますか?
抗体検査をして、確認してから必要なときにワクチンをすることをおすすめします。
地域によっては流行している、予防が必要という病気もありますので、獣医さんに相談してください。
本来、単体でのワクチン接種ができます。しかし殆どの町の動物病院では混合ワクチンとして
パッケージされているので、特別に取り寄せることになるでしょう。
※私はぜんぜんワクチンをしなくてもいいと言っているのではありません。
何も考えずに毎年多くワクチンしているから大丈夫、安心ではない!ということです。
※3年に一回で十分です。という先生もたくさんいます。よく相談してください。
<猫に刺身><生食><冷凍>
・・・刺身を家族で食事中に猫が寄ってきて与えている方・・・けっこういます。
そんな、もったいない!贅沢!という話ではありません。刺身に限らず、生肉
などは犬猫に与えないようにしましょう。食中毒でよく耳にするサルモネラ菌。
犬猫はほとんど発症することはないと言われていますが、ペットフードから
サルモネラ菌がみつかって、リコールになる例はしょっちゅうあります。
アメリカのFDAがリコールの勧告をするのも、人間への二次感染のおそれが
あるからです。
また抵抗力の弱い子供やお年寄りのいる家庭では、調理器具などをしっかり
洗浄・消毒しないと家族が食中毒になる危険性があります。
これらのことを考えれば、生食を与えず必ず火を通しましょう。
猫にイカをあげるとダメ!というのはよく聞きます。腰が抜けるって・・・
イカに限りません。魚介類にはビタミンB1を破壊する酵素=チアミナーゼを多く
含むものがあります。専門家でも生食をすすめる方が多くいます。
当店では疑問に思っております。
鶏のササミを利用している方も多くいます。(調理などは別記参照)
食中毒菌のカンピロバクターは、表面を軽く火を通しただけでは死滅しない
実験結果があります。ササミは十分に火を通して与えてください。
細菌などは大雑把に言って、50℃以上で数分加熱すればほとんど大丈夫ですが、
ウイルスは90℃以上で数分加熱してください。鶏インフルエンザの問題も
注目されていますので注意しましょう。
肉類を冷凍保存して安心していませんか?過信していませんか?
冷凍では菌は死んでいません。いわば仮死状態になっているだけです。
最近、犬猫の冷凍フードからサルモネラ菌やリステリア菌が見つかりリコールされています。
※黄色脂肪症(イエローファット)・・・まぐろやアジなど不飽和脂肪酸の摂りすぎによるビタミンE欠乏症
<防腐剤>
ペットフードに含まれる防腐剤、酸化防止剤の代表的なものには、
・BHA・・・ブチルヒドロキシアニソール(酸化防止剤)、食品、医薬品、化粧品に多く含まれる。
発がん性があると言われています。フードメーカーに問い合わせても、おそらく、
どこも同じ答え!・・・許容範囲内ですと・・・
・BHT・・・ジブチルヒドロキシトルエン(酸化防止剤)、食品、医薬品、化粧品など
・エトキシキン・・・酸化防止剤、発がん性あり
・プロピレングリコール・・・保湿剤、乳化剤、不凍液など、食品、医薬品、化粧品に多く使用
防カビ効果が高いとされている。発がん性あり。
こんなミルクも市販されています。動物性油脂、合成香料、BHA,プロピレングリコール・・・・
ビタミンA,Eも豊富でワンちゃんの皮膚、被毛もピカピカ!
うっそ〜って感じですね。こわっ!
このビタミンAなどもBHAでコーティングされているものがたくさんあります。
<野菜>
今は食への不安もあり、ましてペットフードは酷い状況です。飼い主さんも徐々に
ペットフードにも意識を向け始めました。そんな中、ときどきこんな話が・・・
おやつ類も怖いので、うちでは「きゅうり」をあげています!
う〜ん、キャベツはよく水洗いして、芯のところをあげると犬は喜びますね。ガムの
ように前足ではさんで食べるでしょう。キャベツは生でも構いません。
きゅうりは、アスコルビナーゼというビタミンC破壊酵素を含んでいますので、
あえて与えないようにしてください。キリギリスじゃないですし・・・といっても、
キリギリスもきゅうりを与えるのは昔のこと。今は昆虫や穀物のたんぱく質、
ドッグフードやペレットを与えることがあるくらいです。
ニンジンなどは消化が悪いので、茹でてから細かく刻んでください。
青菜は、動物にはほうれん草はやめましょう。シュウ酸カルシウムを多く含み、
尿石の原因にもなります。動物に与えるには小松菜にしましょう。
私も小松菜大好きですが・・・
<動物と植物>
動物たちが出会う植物は毒になるものがたくさんあります。
お散歩時にも、拾い食いする癖のある犬は特に注意が必要です。
ジャガイモの芽に含まれるソラニン、有害な園芸作物、観賞用の草木、
植物の手入れ時に切った枝葉・・・
またお部屋に置いてある観葉植物にも注意しましょう。
代表的にはシキビ、レンゲツツジ、キョウチクトウ、ポインセチアなど・・・
<カルシウム>
骨にはカルシウム・・・と、カルシウムをたくさん摂らせていた飼い主さん。
過剰摂取はいけませんよ!いろいろな病気にもなるし、尿石の原因にも
なりかねません。とアドバイスをしましたが、思い込みが激しくてすぐには
止めませんでした。後日、うちの犬が尿路結石に・・・と・・・
カルシウムを適切にするためには、リンとのバランスも重要です。
カルシウム:リン=1:1〜2:1とされています。どちらにしてもリンが多い
のはよくありません。またカルシウムを吸収するにはビタミンDの働きも
重要です。日光に当たって活性型ビタミンDにしなくてはいけません。
もちろん熱射病、日射病、紫外線の問題もありますから注意が必要です。
つまり、カルシウムに限らず栄養バランス、管理するバランスが重要です。
<牛乳>
犬猫に牛乳を与えている人も多いです。ほんの少しなら、まぁいいよ!と
獣医さんも言うかもしれません。しかし牛乳には乳糖があり、これを分解する
酵素=ラクターゼが必要です。それらが働かないと腸で消化されず、下痢の
原因となります。犬猫の年齢、体質にもよりますが、できるだけ調整された
ペットミルクを与えた方がいいでしょう。上記にもあるカルシウム、リンの
バランスも考えて・・・
<銅・亜鉛>
銅は体内の代謝のためには重要な微量元素です。骨の形成、血液生成や調整、
免疫の維持などです。
・骨の形成に欠かせないのがコラーゲン。これに働き骨や血管壁を強くします。
・鉄をヘモグロビンに変換するのに必要で貧血を予防します。
銅や亜鉛など微量元素は動物には必要です。鉄は、鉄分不足で貧血・・・と
昔から知られていますが、他の微量元素がペットフードに入っていると、
なにやら金属中毒を起こすように思う方もいます。そうではありません。もちろん
過剰摂取、不足が問題です。
例えば、ジャンクフードばかり食べている若者たちに味覚障害が増えている理由の
ひとつには、亜鉛不足があります。
アラスカンマラミュートやシベリアンハスキー、グレートデン、ドーベルマンなどでは
他の犬種よりも亜鉛をより必要とされると言われています。
銅はベドリントンテリア、ドーベルマン、ウエスティ、コッカースパニエルなどでは
遺伝的に肝臓に銅が異常に蓄積し、慢性進行性肝障害をおこしやすいといわれて
います。勿論個体差があることをお忘れなく・・・
ASPCA Animal Poison Control Center(米国動物虐待防止協会 中毒事故管理センター)では
2006年内に寄せられた116000件を越える問合せから、家庭で起きたペットの事故原因となった
危険物トップ10を発表しています。
1位となったのは「人間用の医薬品」。特に多かった医薬品は鎮痛剤や風邪薬、抗うつ剤、栄養補助食品。
日本でも風邪薬や鎮痛剤に多く含まれている成分の"イブプロフェン(ibuprofen)"。
約4.5kgの犬に4錠飲ませるだけでも、重大な腎臓トラブルを引き起こすとして、獣医師の指示なしに
人間用の医薬品を犬などに投与するのは危険であると警戒しています。
次いで、殺虫剤、駆除剤、動物医薬品でも過剰摂取によってトラブルが多くあります。
非ステロイド性抗炎症薬、フィラリア予防薬、抗生物質、ワクチン、栄養補助食品などです。
また家庭用の漂白剤、合成洗剤、殺虫剤、揮発性石油系製品、接着剤なども含まれます。
風邪薬などを人間が服用するときには、誤って落として犬猫が拾い食いをしないように
注意してください。
http://www.aspca.org/site/PageServer?pagename=press_030507
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<イタリアングレーハウンド>
当店のお客様でイタグレを飼いはじめた・・・と1年くらい前に相談がありました。
その方は決して衝動買い(前述)したわけでもありません。しっかり勉強された
上でこの犬種にしたそうです。しかし成長期に骨格・筋肉がしっかりしないと
フードの相談がありました。FRRをおすすめし数ヶ月でしっかりしてきました。
獣医さんにもお墨付きをいただいたそうです。よかったですね。で、ある日のこと、
飼い主さんから相談がありました。愛護センターから電話があったそうです。
それは、ある人がもういらない!とイタグレの子犬を持ち込んだとか・・・
愛護センターの担当者も、誰でもいいわけではないので、困っていたそうで、
狂犬病の登録リストからイタグレの飼い主さんを見つけ出し、電話したそうです。
そこでその飼い主さんが飼うことになりました。先住犬のこと、その子の扱いなど
いろいろとアドバイスを差し上げました。私も拝見しましたが、人間不信になって
相当臆病でびくびくしていました。可哀想なくらい表情も寂しげでした。
最近2匹で店にやって来てくれました!そしたら、もう元気一杯!2匹とも私に
飛びついて喜んで・・・その子も、すっかり表情が明るくなりご機嫌です。
本当にいい方に飼われてよかったです。涙が出てきました。こういう飼い主さんも
いれば、ブランド物の商品を買って自己満足、見せびらかすように少し変わった
犬を購入し、やっぱりいらない!というヤカラもいます。悲しくなりますね。
最近こういう珍しいタイプの犬を捨てたり愛護センターに持ち込まれる例が多い
ようです。
その子は帰る時に何度も私の方を振り返り、何か言いたげでした。
だから私は「・・・ありがとうね。来てくれて!元気で仲良くするんだよ!またね・・・」と
一杯触って送り出しました。本当によかった・・・
<クッシング症候群>
ほんとうに最近多くの相談があります。自然発生の場合もありますが、
当店の相談者全員、ステロイドの使いすぎによるものです。即刻、
獣医さんをかえてください!それしか言うことがありません!
<水頭症>
ひょっこりおばさんが店に来て・・・3歳のヨーキーがオシッコをシート以外の
ところでするので、何か消臭スプレーください。。。。。トホホ。またです。
日頃からすぐ何か物に頼るな!と申していますが、まだまだ。
いろいろコンサルティングすると、やっぱり飼い主の意識の問題です。
@名前を呼んで怒りまくっている。→ 名前呼んでも来ない犬になってしまいますよ!
A散歩はたまにしかいかない。→ 健康にも社交性にも問題あり!食糞(上記)になる場合も。
B留守番が多い。→ 当然ストレス!
C違うところでオシッコしてあって、あんた何時したの!と怒る。→ しつけは現行犯じゃないと
ダメです。さっきね・・・と怒ってはダメ!
D食べ物だけやたら与えている。→ 病気!肥満!
で、ひょっとしたらと伺ってみました。「・・・何か持病はあるんですか・・・」すると
水頭症で薬を飲んでいると。なるほど・・・、、、
基本的に散歩不足、留守番でのストレスを説明しました。頻尿などの問題は水頭症の影響も
あるかもしれないので、詳しく獣医に聞くように指示しました。
やっぱりいろいろ聞かないと、根本的な原因が探れませんね。
みなさんも相談をされるときには、犬種(猫種)、年齢、性別、不妊手術などの有無、持病などは
最低限伝えてください。何もなくて答えるような専門家は信用できますか?
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<金魚・メダカ・フェレット>
時々、金魚やめだか、小動物などにいい餌がないと言われます。
そんな時、金魚などにはFRRフィッシュ&ポテトを細かく砕いて、
肉食のフェレットにはFRRキャット&キトンを与えてください。
金魚やめだかも喜んで食べます。
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<アレルギー検査>
動物病院を通してアレルギーの検査機関で調べて、そのデータを持っていらっしゃる
飼い主さんもたくさんいます。何に陽性、偽陽性、陰性・・・とデータとして出てくるので
飼い主さんはかえって神経質になっているようです。アレルゲンをすべて除きたいと。
気持ちは察しますが、この検査も絶対ではありません。本来、ある食材にアレルゲンが
あれば、それをどの程度与えれば反応があるか・・・を、飼い主さん自身が時間をかけて
調べなければいけません。またラム肉が陽性という結果がある犬では、
FRRラム/アワ/ライスでは、全然大丈夫!という報告もいただいています。
検査もいろいろあります。
アレルギーのときに血液中に現れるリンパ球を調べるもの
血中抗体(IgE)の濃度を測定するもの
食物アレルギー、アトピー、そして測定するアレルゲンが違います。
特に専門的な病院で検査されるといいでしょう。
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<手洗い>
殺菌、消毒については上記を参考にしてください。
日本のワンちゃんたちは、お散歩から帰った後、ほとんど四肢を
洗いますね。欧米のライフスタイルとは違いますから、当然でしょう。
そういう意味では清潔かもしれません。
また人間も自己の管理、菌の感染予防からもしっかり手洗いを
してください。ペットに手作り食を与えている方も当然ですね。
ペットフードから食中毒菌が見つかりリコールされているのも
人間への二次感染があるためです。その際、普通石けんが一番
有効です。(逆性石けんよりは)
手首から指の間、指先を十分泡立てて10秒以上洗ってください。
最近はポンプ式の液体(泡)石けんがありますので、そちらの方が
いいでしょう。家でしっかり手洗いができる状況なら、何もアルコール
や除菌ジェルなどを使う必要もありませんね。
ある日本の総合病院で院内感染がありました。
調べた結果、固形石けんにウイルスがついていて、後からその
石けんを使った人に移ったそうです。
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<グルメ犬・グルメ猫>
うちの子は味にうるさいの・・・と・・・自慢げに話す方・・・
実際はそうではない場合が多いですね。子犬や子猫の頃から
人間の食事中についつい味の濃いものや塩気の強いものを
与えていませんか?一度そういう味を覚えると、ドライフードを
与えようとしてもなかなか食べません。だから味にうるさいの・・・と。
健康によくないのは当然ですね。だって他に食べないから・・・と
また与え、悪循環です。一日二日、食べなくても基本的に問題は
ありません。水は飲めるようにしてください。
遊びながら環境を変える(<食べない>の項目参照)をしてみてください。
ただし気をつけないといけない場合もあります。
猫はけっこう飢餓に強い動物ですが、犬はホントに食べない場合が
あり、自ら餓死を選ぶ場合もあります。そうなる前に少しずつ与えないと
消化器官の働きがSTOPなんてこともあります。
<笑った!>
馬によく使われる「フレーメン現象」笑っている表情です。犬も猫もそのような
表情をする場合があります。人間と同じで、くしゃみが出そうな場合もあるかも
しれませんが、私が飼っていたミニピンは完全に喜んで笑っていました。また
店のご近所のお得意さまのラブちゃん、今も店に遊びにきて、私にまっしぐらに
走ってきました。その表情はいつも鼻にシワをよせて笑っています。おまけに
ウァ〜オォ・・・と喋っています。飼い主さん「・・・今日はお買い物じゃなくてごめんね・・・」
いえいえ、いつでもチャコちゃんと遊びに来てください。ひとしきり遊んで満足げで
お散歩に行きました。
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<犬に鈴>
猫に鈴・・・は定番のようです。猫の首輪には鈴が付いて売っていますね。
犬に鈴と私が言うのは、特に超小型犬です。それは、家族について歩いて
足元にまつわりついて、人間が気が付かずに蹴飛ばす可能性があるからです。
タイミングや当たった場所が悪いと、後頭部に当たって脳震盪で倒れます。
・・・これは実際にあった話です。私がそこに偶然遭遇しました。飼い主さんは
倒れてグタッ!となっている愛犬を見て、真っ青で大騒ぎ!私が見ると、瞳孔が
開いていました。早速心肺蘇生をして・・・助かりました。飼い主さんは大泣き!!
・・・こんな経験から鈴を付けるべきだと思います。
そういう事故から守るためにもチワワ、ヨーキー
などの超小型犬には小さなやさしい音の鈴を付けておいた方がいい場合も
あるでしょう。・・・と言ったら、耳が悪くなるからダメ!と・・・トリマーに言われたと
いうお客さんがいました。どうでしょうか?チリン!とたまに鳴る音で耳が悪くなると
思えません。散歩の時の騒音、家でのTVの音などなどで悪くなりますか?
音の大きさももちろんですが、周波数の問題です。事故防止からも私は鈴を付けた
方がいい場合があると思います。
<胃捻転>
一般的に大型犬によく起こります。胃が拡張して捻転を起こします。
急性胃捻転ではカテーテルが挿入できない場合もあり、膨満を軽く
するために、胃の開腹手術が必要な場合があります。これらの病気は
繰り返すことが多いので飼い主さんが日頃からしっかり管理をしましょう。
ドライフードをバクバクっと食べて、ガブガブ水を飲むと危険です。
少なくとも20分〜30分は、水を大量に飲まないようによく観ていてください。
食後の急激な運動も避けましょう。
また食事回数も少量を少しずつ、数回に分けて与えてください。
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<ペットフードに使われる主な着色料>
・赤色3号・・・タール色素のひとつで、食品を赤く着色します。福神漬け、かまぼこ、菓子類にも
使われます。熱に強くてタンパク質とよくなじむのでペットフードにも使われます。
・赤色40号・・キャンディやガム、アイスクリームなどにも使用されている。犬に対してその半数
を死亡させる強制経口投与量は、体重1kg当り5g以上。アレルギーを起こすと
いう指摘もある。
・青色1号・・・ヨーロッパでは使用禁止。発がん性の疑いがある。
・青色2号・・・ラットやマウスによる実験では、成長の停滞、痙攣を起こして死亡。
・黄色5号・・・犬に対する実験では体重減少、下痢がみられた。
これらは一部です。魚の形をしたキャットドライフード、ほうれん草のグリーン、ニンジンの赤と
パッケージも目を引く商品が多数あります。これらは犬猫が欲しているわけではありません。
飼い主に買わせるためのデザインや色づけです。本来自然なドライフードの色は、
決してカラフルではありません。
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<猫のシッポ>
みなさんも愛猫を呼んだとき、シッポを振ってこたえませんか。これは猫の返事です。
耳の向きもいろいろです。向きや傾き方で信頼、恐怖、不安などがわかります。
パタパタと早くシッポを動かすときには、機嫌が悪いときが多いようですね。犬しか
知らない人は、猫がシッポをパタパタ振っているとご機嫌で喜んでいると勘違いして
うっかり手を出します。すると引っ掻かれたりしますので注意してください。
御飯をねだったり、甘えたりするときにはシッポを垂直に立てる場合もありますね。
このように彼らは全身を使って気持ちを表します。犬も猫も顔の表情はもちろん、
ヒゲの向き、耳の向き、シッポなどをよく見てくださいね。
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●犬猫の体温は一般的に38℃〜39℃といわれています。(本やネットの記述に
よっては0.5℃前後の誤差はあります)
子犬・子猫の方が成犬・成猫よりも若干体温が高め、また成犬・成猫でも大型より小型の方が
体温は高めです。
●脈拍数は小型犬で60〜120/分、大型犬で60〜80/分
犬猫の脈拍は、足のつけ根の内側にある股動脈に、3本の指(人差し指、中指、薬指)を揃えて
1分間の脈拍数を数えます。
○猫の脈拍数は130〜160/分
●呼吸数は小型犬で20〜30回/分、大型犬で10〜15回/分
1分間に胸が上下に動く回数を数えます。夏場は体温調整でやや早いでしょう。
通常の呼吸は規則的で、ゆっくりしています。
○猫の呼吸数は20〜30回/分
●鳥類の体温は一般的に高く、40℃〜42℃です。
日常、家庭での健康管理に食欲、排泄、表情、しぐさはもちろん、脈拍、呼吸などを
知っておくといいでしょう。特に循環器、心臓に病気がある場合、不整脈であることも
あります。私の愛犬も発作を何百回としましたが(上記)、日常は脈を測っていました。
我が家の愛犬の場合、不整脈で、それが安定的に不整脈です。と先生に言われました。
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<猫の目>
猫は無表情?そんなことはないと思います。うちの猫はいろいろな表情をするばかりか、
いろいろと喋ります。無表情であっても猫の無表情は友好のしるしと言えるでしょう。
また猫同士顔を突き合わせ、友好的な場合、目を閉じたり、開いたりするようです。
で、私は人間にも当てはまるかも・・・と、愛猫にやってみました。すると・・・
目をパチパチして返しました!(親ばかも入っています)しかし、まんざらウソでもなさそうと
思ったのです。
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<単位>
ペットフードやシャンプー類は外国製も多くあり、重さや容量の単位が
日本とは表示が違いますね。ポンドやオンスなど・・・参考にしてください。
1オンス | OZ | 28.35g | 29.6ml |
1ガロン | gal | 3785ml | |
1ポンド | lb | 453.6g |
<猫の運動・食べ方・毛玉>
猫は室内飼育しましょう。もちろん犬でもそうです。戸建だから、大型犬だから外で飼うという
のは反対です。犬猫の健康、そして近所への影響を考えて飼育してください。ペット飼養に
関するトラブルでは、鳴き声、毛の飛散、臭いの苦情が多くあります。
長年猫を飼っている人でも、猫は外に出さないと・・・と勘違いしている方も多くいます。
猫は家で気に入った場所を見つけて過ごします。また猫の運動は特に上下運動でしましょう。
そして猫の食事の仕方から、食器はあまり深さがないものにしましょう。フードは小高く
盛り上げておくと猫が食べやすく、消化・吸収にもよいですね。
猫の毛玉対策・・・CMなどでヘアボールを食べて、クルクルポン!とウンチが出るように
説明していますが、あんな極端なことはありません。ヘアボールは一般的に繊維質を多くして
あり、お通じが良くなるという理屈です。また長毛・短毛にかかわらず、ヘアボールの
ほとんどのドライフードは、基本的に繊維質が多めでカロリー低めですから、ダイエット目的
でも使えます。
猫の爪とぎ、毛玉を吐くのを止められませんか・・・と相談があります。そんな事は無理な
話ですね。これは猫という種の習性です。それがイヤなら猫を飼わないことですね。
爪とぎは子猫の時にしっかり場所を覚えさせましょう。また長毛の猫で毛玉をそのままに
していて毛玉症になる場合もあります。毛玉対策はヘアボールを食べることではありません。
日々のブラッシングが一番効果的です。また食事にオリーブオイル、サラダオイルをティースプーン
一杯くらい混ぜると効果的でしょう。
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<犬猫の飼養管理>
基本は毎日、しっかりと同じように食事をし、散歩に行き、スキンシップをすることです。
一人住まいで自分の生活パターンも考えず、愛玩動物を飼って、安易にペットホテル、
ペットシッターに頼めばいいと思っているひともたくさんいます。動物を飼育するということは、
人間の生活もある程度犠牲にしなければなりません。それができないなら動物は
飼わないでください。家畜じゃないですから・・・今時、家畜でもいい飼料を与え、しっかり
運動させ、音楽も聞かせたりして大切に育ています。トリミングもそうです。月一回美容院に
行っているからOKですか?自分自身でブラッシングやタッチをしていないで他人任せの
人も多いです。ブラッシングしたりタッチをしたりすれば、病気の早期発見にもつながります。
何かあったら、シッター、美容院、獣医さんに・・・という飼養管理はやめましょう!
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<獣医さんへのかかり方>
奥さん中心で動物の世話をしている場合が多いと思います。よくあるパターンは、「お父さん、ちょっと
うちの子下痢しているから獣医さんに車で連れて行って・・・」と。毎日の食事の世話や散歩、犬猫の
調子を知らないご主人が奥さんに言われるままに獣医さんに連れて行く例です。これでは獣医さんも
困りますし、しっかり獣医に説明できませんね。ただ下痢止めをもらって帰ってくるだけということに
なります。いつから下痢なのか、体質的にお腹が弱いのかなど説明しなければ、単なる腹下しなのか、
寄生虫なのかもわかりません。私たちも頭が痛い・・・と言っても、風邪なのか、肩こりからくるのかなど
いろいろあります。それによって医者も処方が変わります。だから毎日の状態や、消化の悪いものを
与えたなどしっかりと説明してください。
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<簡単手作りビスケット>
愛犬が何も受け付けなくなった時に苦肉の策?で超簡単
ビスケットをつくったら、食べてくれた!ニンジン、強力粉、オリーブオイルだけでオーブンで焼いたものです。
わがままや選り好みが激しい、人間の味の濃いものを覚えてしまって、ドライフードを食べない・・・という
例と違い、私の愛犬は発作続きで山あり谷ありでした。ぜんぜん食べ物を受け付けない日がしばらく
続いたときに思いついて作りました。栄養バランスがどうの・・・といっている場合ではありません。
点滴よりは、やはり口から何か食べることが重要です。また幸い食物にはアレルゲンはなかったので、
小麦粉、卵、ドライフードの粉、キャベツ、ニンジン、煮干、鶏ひき肉をお好み焼きのように焼いて、
それを与えたこともありました。すると・・・バクバク!と食べてくれて、それはそれは嬉しかったこと!
お試しください。
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<老犬介護>
私の愛犬も白内障や発作でした。しかし17歳3ヶ月まで頑張りました。老齢ではどんな
犬でも消化能力が落ちてお腹の調子が安定しなかったり、関節も弱ります。
愛犬もずっと寝ていることが多くなりました。足腰も弱り、歩くのがやっとでした。
起き上がるのもつらそうでしたが、頑張って起きて、水飲み場に行き、ペロペロと
水を飲んでいました。そんな時にはそっと見守ってあげてください。
寝たきり老犬にはせず、少しでも歩いて足腰を弱らせないようにしましょう。
そしてマッサージをしてあげましょう。難しく考えなくて、股関節や後ろ脚の筋肉などを
さするようにしてください。また手のひらを使って、さするように優しくしてあげるだけでも
結構です。そういう時には必ず愛犬に声をかけながらしましょう。
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<薬剤耐性>
よく言われるのが、抗生物質による耐性です。抗生剤、抗細菌薬、抗ウイルス薬、抗真菌薬
などに対して有効な場合には感受性があると言います。これに対して薬が効かない場合には、
もともと効かない、あるいは薬が効いていたけれど、ある時期に効かなくなったというケースが
あります。ペットに関しても同様です。多い例は、ステロイド、抗生剤漬けになってしまった
ペットたちです。処方されるので使い続けているけど、なかなか良くならない・・・という相談が
多くあります。状況にもよりますが、特にアレルギーの場合にはまず食事です。
主食のドライフードだけでなく、口にするもの全てを見直す必要があります。
そしてスキンケア類の質や添加物。またいくら高品質のものであっても(特にアロマ製品)
使いすぎによる弊害もあることを忘れないでください。
それらを見直した上で、本当に処方される薬が効いているのか・・・獣医師と相談してください。
私が受けた例では、アレルギーのワンちゃんにずっと使い続けている薬でも良くならないと
いうものでした。セカンドオピニオン、より専門的な先生を紹介した結果、強い薬を使いすぎて
いるために病原菌がかえって強くなっている・・・と説明を受けたそうです。それで、効き目は
緩やかな薬を2、3種類使うことをすすめられた結果、そのワンちゃんは徐々に改善されています。
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<唾液>
唾液には抗菌作用のリゾチーム、ラクトフェリンなどが含まれているそうです。
そういえば、先日NHKの「ためしてガッテン!」でも唾液でクチュクチュ口の中を
すると虫歯になり難い・・・とやっておりました。もちろん歯磨きが一番いいのですけどね。
人間の口腔内は弱酸性とか・・・唾液中に含まれるタンパク質が感染予防作用があり、
傷口に唾液をつけると早く治るということは科学的にも言われています。
ひょっとしたら野生動物が傷に唾液をなめて治すといわれているのは、本当かもしれません。
人間の唾液は弱酸性、しかし犬の唾液はアルカリとか・・・だから雑菌が増えて歯垢が
たまり、歯石になりやすいのでしょう。特に老齢期になって犬の歯石も多くて相談があります。
犬猫は全身麻酔をして処置をしますので、飼い主さんもちょっと心配のようです。
人に触ってもらったり、ブラッシング、シャンプーは馴れていても口周りはさせない・・・と
良く相談があります。子供の頃から歯の手入れもできるようになれさせてください。
一般的に大型犬より小型犬の方が歯石がつきやすいようです。これは唾液の量にも
関係するでしょう。また歯並びにも関係します。まれに乳歯が残ってしまっている犬が
います。獣医さんでしっかりチェックしてもらいましょう。
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ハッピー*ポー
堀田近司
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