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vol.046 健康編 体とバランス 基礎代謝を上げて、肥満を防ごう―基礎代謝
体をまったく動かさなくても使うエネルギー

私たちの体はただ寝転んでいるだけでも、呼吸をする、心臓を動かす、体温を保つ、胃腸を動かすといった生命活動をしています。このように体をまったく動かさなくても使うエネルギーが「基礎代謝」。つまり、「生きるのに最低限必要なエネルギー」です。

1日の消費エネルギーはこの基礎代謝と家事や運動などの生活活動代謝量、食事誘導性体熱産生(食事に伴って体温が上がる際に消費されるエネルギー)で計算しますが、基礎代謝が約7割を占めているのです。

筋肉が多いほど消費するエネルギーも高く

基礎代謝の中でも最もエネルギー消費が多いのが筋肉です。これは体の組成では、脂肪に次いで量が多いからです。とくに骨格筋がエネルギーを消費します。同じくらいの年齢、体型、活動量でも、脂肪が少なく、筋肉が多い人のほうが基礎代謝が高く、また、1日に消費するエネルギーも高くなります。

基礎代謝は男性は16歳、女性は14歳をピークに下がり、とくに40歳過ぎから急激に低下するといわれています。女性は妊娠・出産に備えて脂肪の量が多く、筋肉の量が少ないことがから、男性より基礎代謝が低い傾向にあります。

こうして考えると、基礎代謝がどのくらいあるかと肥満になりやすいかどうかが関係していることがわかるでしょう。脂肪が多ければ多いほど基礎代謝は下がり、またその分、食事で摂ったエネルギーが使われなくなります(運動や肉体労働で生活活動代謝量を上げれば別ですが)。

ダイエット成功の鍵は「基礎代謝」

ですから、ダイエットをするなら、食事量を減らすだけでは不十分です。運動をしないと筋肉量が減って、基礎代謝がさらに下がってしまう場合があります。脂肪を燃やす有酸素運動と筋肉トレーニングを組み合わせることが、基礎代謝を上げ、ダイエットを成功させる早道。有酸素運動によって、心臓や肺がしっかり動くのも、基礎代謝を上げることにつながります。

歩くときやすわるときに姿勢を正して腹筋背筋を使いましょう。歌を歌ったり、深呼吸をしたりするのも呼吸器や腹筋に効果的。入浴などで血行を良くするのもいいでしょう。また、2,3階までであれば、エレベーターは使わずに階段で。ふだんからのちょっとした工夫が基礎代謝を上げ、肥満防止につながります。

食材編 嗜好品・飲料 コーヒー 世界中で愛されている飲み物、コーヒー
魅惑の飲み物、コーヒーの種類

独特の香りや苦味が魅力のコーヒー。毎日の生活に欠かせないという人もいるでしょう。コーヒー好きの本格派には豆の種類やひき方、ネル・ドリップ、ペーパードリップ、サイフォン、エスプレッソいった入れ方にこだわりがありますが、あなたはいかがですか。

コーヒーは主に熱帯地方の高原地帯や山の中腹、地球儀で見ると南回帰線と北回帰線の間のあたりで栽培されており、この地帯はコーヒーベルトと呼ばれます。コーヒーの木(アカネ科)はいろいろな種類がありますが、飲用のものでは「アラビカ種」「カネホラ種」「リベリカ種」が3大品種とされ、中でも「アラビカ種」と「カネホラ種」が多く栽培されています。

歌にもなったその歴史

原産はアフリカで、10〜11世紀初めにエチオピアからアラビア半島へ伝えられたことが知られています。飲用になったのは13世紀。イエメンのモカという町にいたイスラムの僧オマールが王の娘に恋をしたために追放され、山で鳥がついばむ赤い実をスープにし、元気になったという話が伝わっています。その後、町に病気が流行し、助けを求めた人々にオマールは赤い実の煮汁を飲ませ、回復させたといいます。

15世紀後半にはサウジアラビアのメッカとメディナでコーヒーが広まり、1492年のコロンブスの新大陸発見によって、さらに世界へ。1554年にはトルコのイスタンブールに世界最初のコーヒーハウスができました。ヨーロッパには南アジア、東南アジアを経由して伝わり、1645年にイタリアのベネチアにヨーロッパで最初のカフェがオープン、ロンドンやアムステルダム、パリ、ウィーンにもカフェができていきました。

芸術家達に愛された飲み物

最初は物珍しさもあって、異教徒から伝わる「悪魔の飲み物」といわれ、コーヒー反対運動が起こったり、禁止令が出たりしましたが、これはコーヒーの魅力の裏返しでもありました。

夜中に何杯もコーヒーを飲みながら人間喜劇を書き、コーヒーを入れるのも上手だったといわれるバルザック、『コーヒー・カンタータ』を作曲し、カフェで自ら指揮をして初演したヨハン・セバスチャン・バッハなど、コーヒー好きの芸術家は枚挙にいとまがありません。そういえば、世界各国に芸術家が集まる有名カフェがありますね。

日本では江戸時代に長崎の出島のオランダ商館で飲まれており、日本人にも供されたようです。また、商館医師として来日したシーボルトもコーヒーの飲用を勧めていました。

日本人はコーヒー好き(?!)

1858年の日米修好通商条約調印をきっかけに正式に輸入され、日本でもコーヒーが広まっていきます。 現在、日本のコーヒーの消費量は世界の輸入国の中では第3位です。1杯で10gのコーヒー豆を使うと換算すると、1人につき年間335杯、つまり1日1杯弱飲んでいる計算になります。

上手に付き合えばさまざまな効果が

カフェインには、興奮や覚醒、心悸亢進、血行促進、利尿などの作用が知られています。コーヒーそのものにも、糖尿病や胆石、高脂血症、血栓症などの予防や改善の作用があるといわれています。コーヒーを適量飲む人にはうつが少ないという疫学調査の結果や、コーヒーを毎日飲む人には肝臓がんが少ないという疫学調査の報告もあります。

最近注目されているのは、脂肪燃焼作用。カフェインが脂肪分解酵素のリパーゼを活性化するとともに、香りの成分クロロゲン酸(今週のキーワード参照)が血中遊離脂肪酸を増やす、つまり脂肪を溶かすことがわかってきました。スポーツ選手などでは有酸素運動の30分前にコーヒーを飲む人もいます。

また、昼寝の前にコーヒーを飲むことも勧められています。1日の体内リズムで午後2時ごろにはお昼ご飯を食べていなくても眠くなるため、20分ほど昼寝をすると作業効率の低下や事故を減らせます。カフェインはコーヒー飲用後約30分で効き始めるので、ちょうど20分くらいの短い昼寝ですっきりと目覚められるのです。

とはいえ、カフェインの作用は4〜5時間は続きますから、夜に飲むのはお勧めできません。とくに成長期の子どもには飲ませないほうが無難。カフェインはミネラルの排出を促進させる可能性も指摘されています。

カフェインはドリンク剤などにも含まれているので、知らず知らずのうちに多めに摂っているかもしれません。適量をタイミングよく飲むのがコーヒーとの上手なつきあい方といえるでしょう。

今週のキーワード
クロロゲン酸

コーヒーの酸味と苦味、そして香りも作り出している成分で、ゴボウが変色するのもこのクロロゲン酸の作用です。ポリフェノールの一種で、抗酸化作用、脂肪を溶かす作用、発がん物質ができるのを抑える作用などが知られるようになってきました。コーヒーの焙煎が強くなると減っていくと考えられており、生コーヒー豆から抽出したサプリメントも販売されています。

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