今年8月に経営破たんした、県内最大手の建設会社、志多組が、25日、東京地裁に再生計画案を提出、宮崎市の不動産会社のスポンサー支援を受けながら、自主再建をめざすことになりました。県内最大手の建設会社、志多組は、取り引き企業の相次ぐ倒産などを受けて、今年8月、約278億円の負債を抱え、東京地裁に民事再生法の適用を申請、事業の再生へ向けた計画案の策定などを進めてきました。志多組は、25日午後に、東京地裁に再生計画案を提出したあと、宮崎市内で会見し、計画案の内容や今後の方針を明らかにしました。この中では、宮崎市に本社のある坂下組の関連会社で、不動産業を中心とする大洋地所が、スポンサー企業として支援することになり、25日、契約を締結したことが報告されました。また、債務の弁済については、全体の18%程度にとどまる見込みであることや、今後の営業規模も、九州と東京を合わせ、これまでの6分の1程度に縮小となり、社員は、将来的に、半数に削減される方針です。(志多組・志多宏彦社長)「スポンサー企業による出資を受け入れつつ、志多組単体としての再生を目指す。財務的健全性をもつ大洋地所・坂下組のノウハウなど教えを請う場面は多いのではないか」志多組では、来年2月の債権者集会などを経て、再生計画の認可決定をめざすことにしています。
県の学校教育改革推進協議会は、ネットいじめなどに迅速に対応するよう、25日、県教育長に提言しました。協議会では、県の抱える様々な教育課題をテーマに、学識経験者や教育関係者が提言していて、25日は、協議会の会長を務める、宮崎学園短期大学の山下忍会長が、渡辺義人教育長に報告書を手渡しました。報告書では、子どもの携帯電話やパソコンの利用については、ネットいじめにならないよう、学校側が、具体的な対策を迅速に進めていくことが必要であるとしています。さらに、家庭に対しても、携帯電話の利用に関するルール作りや、フィルタリング機能の利用促進などを求めています。県教育委員会では、報告内容を、今後の教育方針の策定に役立てたいとしています。
日南市と北郷町、それに南郷町が合併して、来年3月に誕生する新しい日南市の市長選挙に、25日、新たに、新人1人が立候補を表明しました。(日南市長選に立候補を表明・深川保典氏)「人口の減少を何とかしないことには」「再び本当に豊かな地として、活性化するということが、ありえないなということを、強く感じた」新しい日南市の市長選挙に立候補を表明したのは、深川保典氏、54歳で、日南市出身の深川氏は、県外で大学講師などを務めた後、現在、日南市で、都市プランナーの仕事をしています。深川氏は、日南市に市立大学を立ち上げ、若者を呼び込むことや、都市圏の医師をスカウトして、医師不足を解消することなどを、選挙の公約に掲げたいとしています。新しい日南市の市長選挙には、現在の日南市長、谷口義幸氏65歳と、前の自民党県連会長、坂元裕一氏60歳も、立候補を表明していて、坂元氏は、25日付けで、県議会議員を辞職し、自民党を離党しています。日南市長選挙は、来年4月19日に告示され、26日に投票が行われる見通しです。
今年も残り1週間を切り、各地で迎春準備が始まっています。このうち、日南市の飫肥城大手門には、25日、江戸時代から伝わる、門松としめ縄が飾られました。門松としめ縄は、旧飫肥藩主、伊東家ゆかりのもので、飫肥城下町保存会が、毎年、年の瀬に飾り付けています。しめ縄は、左右の長さが4メートルあり、中央には、子孫繁栄を願うダイダイのほか、米や干し柿などを入れた袋が取り付けられています。そして、しめ縄の下には、高さ6メートルの若竹が組まれ、門松も飾られました。古式豊かな飾り物に、観光客も一足早い正月気分を味わっていました。伝統の門松としめ縄は、来年1月12日まで飾られます。
高千穂峡にある「鬼八の力石」に、新しいしめ縄が飾り付けられました。重さ200トンと言われる力石、高千穂神社に祭ってある三毛入野命が、災いの神「鬼八」を退治する際、鬼八が、力自慢をするために、投げた石と伝えられています。25日は、冷たい風が吹く中、高千穂町観光協会の職員らが、地元住民が作った長さ6メートルの新しいしめ縄を、石に飾り付けていきました。今年も無事に作業が終わり、高千穂峡でも、新年を迎える準備が整いました。
来年の春も、県内は、スポーツキャンプで賑わいそうです。プロ野球では、日本一に輝いた西武や、巨人、それにソフトバンクや広島など、5球団がキャンプを行います。さらに、WBC・ワールドベースボールクラシックに出場する原ジャパンも、来年2月16日から1週間、宮崎市のサンマリンスタジアムでキャンプを行います。一方、Jリーグでは、鹿島アントラーズや、県内で初めてキャンプを行うJ2の横浜FCなど、過去最多の16チーム以上が、春季キャンプを予定しています。このほか、タレントの萩本欽一さんが率いる茨城ゴールデンゴールズや、韓国のプロ野球2球団も、キャンプを行う予定となっています。
大相撲延岡場所の開催を記念して、25日、実行委員会から延岡市に、力士の番付を板に記した「板番付」が贈られました。ヒノキで作られた板番付には、すべての力士の番付などが記されていて、首藤市長は、「多くの市民に見てもらえるように市役所の中に展示したい」と感謝の言葉を述べました。大相撲延岡場所は、延岡市出身の立行司、内田順一さんの「木村庄之助」襲名記念として、12月5日から2日間開かれ、延べ5500人の相撲ファンが訪れました。