「クォーターパウンダー」を買い求めるため長蛇の列を作る人たち=23日、大阪市中央区新商品の「クォーターパウンダー」=マクドナルドのホームページから
日本マクドナルド(東京都)が今月23日に、関西で初めて新商品「クォーターパウンダー」を大阪市中央区の御堂筋周防町店で発売した際、マーケティング会社を通じてアルバイトを集め、客として購入させていたことがわかった。約1千人が雇われたという。マクドナルド側は「モニター調査だった」と説明し、「やらせ」であることは否定している。
同社によると、今冬、マーケティング会社に対し「商品の品質やサービス内容のモニター調査をしたい」と依頼。マーケティング会社が、大手人材派遣会社「フルキャスト」と別の人材派遣業者を通じて計約1千人のアルバイト契約を結んだ。
マクドナルド側がマーケティング会社側に支払ったモニター調査費には、バイト代やマクドナルドの商品購入代金が含まれていたという。
23日は午前10時の開店前に約1千人の行列ができた。マクドナルドによると、約220人がアルバイトで、うち約20人は徹夜組だった。同店にはこの日、約1万5千人が来店し、売り上げは約1千万円。1日当たりの店舗売り上げとして最高記録と発表していた。この日の発売の様子はテレビ局、新聞社がヘリコプターで上空から撮影するなど大きく報じられた。
フルキャストがインターネットに出した募集広告には、勤務日は22、23両日で、勤務地は、マクドナルド御堂筋周防町店がある「心斎橋駅近く」と記載。時給は1千円、応募資格は高卒以上としていた。「まさかの簡単お仕事」などとPR。マクドナルド側が依頼したバイトとみられるが、新商品のモニター調査とは書かれていなかった。