【ワシントン=小村田義之】オバマ米次期大統領の就任前の支持率が82%に達したことが24日、米CNNの世論調査の結果で明らかになった。過去30年間で最高としている。オバマ氏はハワイで休暇中だが、米国民との間で近年に例を見ない「蜜月」関係を築いているようだ。
この調査は19〜21日、全米の1013人に電話で実施。来年1月20日の就任までの政権移行期におけるオバマ氏の対応について、評価を聞いた。その結果、今月初めの調査より支持が3ポイント上昇し、8割を超えて82%に。不支持は3ポイント減って15%だった。
CNNによると、ブッシュ現大統領の1期目の就任前の支持は65%。クリントン前大統領の1期目の就任前も67%で、オバマ氏の「8割超」は飛び抜けている。
ヒラリー・クリントン氏の次期国務長官への起用など一連の閣僚指名も、56%が「傑出している」「平均以上だ」と評価。ブッシュ氏の同じ時期の38%や、クリントン氏の30%を上回った。「平均的だ」と答えた32%を合わせると計88%が一定の評価をしており、「平均以下」「ひどい」などの否定的な回答は11%にとどまった。
また、調査対象者の約3分の1は、当選後にオバマ氏の印象が「良くなった」と回答。「悪くなった」は、わずか8%だった。また、オバマ氏の経済政策は、就任前のクリントン氏(93年1月時点)の2倍近い支持を得ている。CNNの調査責任者は「オバマ氏は米国民との間で、過去30年で最高のハネムーン(蜜月)を過ごしている」と話している。