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【群馬】県、小児科医を再募集 研修医向け資金貸与制度 定員5人に応募1人2008年12月26日 県は二十五日、県内の公的病院で勤務を希望する研修医に資金を貸し出す「医師確保修学研修資金貸与制度」の募集期間を、一月末まで延長すると発表した。県内の深刻な小児科医不足に対処するため、県は二十五日まで同制度に基づき研修医を五人募集したが、応募が一人しかなかったため、再募集を余儀なくされた。 (中根政人) 県医師確保対策室は「年度末が近づくにつれ、研修医の行き先が決まってしまうため、人材確保の面ではさらに厳しい情勢に追い込まれる」としながらも、「医師不足は緊急性の高い課題。県内病院の現状を改善する意思のある人に来てほしい」と応募を呼び掛けている。 医師確保修学研修資金貸与制度は、県内の医療機関で研修を受ける予定の医師を対象に、研修資金として月額十五万円を貸し出す制度。資金の貸与期間は最長四年で、県内の公的病院に貸与期間の一・五倍の期間勤務した場合は、貸出金の返還が免除される。 県内の病院に勤務する小児科医の数は、二〇〇二年に百三十四人だったのが、〇六年には百十五人にまで減少。現場の診療体制を組む上で危機的な状況が続いている。県医師確保対策室は「病院の勤務医がさらに減った場合、県内の小児科の診療体制を縮小せざるを得なくなる。現状の体制を維持するためには、新たな人材がどうしても必要」としている。問い合わせは同対策室=(電)027(226)2540=へ。
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