世界戦オファーも…三谷、網膜はく離で引退
網膜はく離で引退を発表した三谷(左)と山下会長【拡大写真】
ボクシングの前日本バンタム級王者、三谷将之(24)=高砂=が13日、網膜はく離で引退することを発表した。今年7月6日に池原信遂(大阪帝拳)との世界ランカー対決を制した直後に右目に網膜はく離を発症し、同18日に手術を受けた。視力は現在0・8まで回復したが、再発の可能性から苦渋の決断を下した。
引退を決意した後の10月末には、皮肉なことにWBA世界同級王者のアンセルモ・モレノ(パナマ)側から挑戦者としてのオファーが舞い込んだ。ルール上は試合開催を検討する余地はあったが、「世界王者になることが目標だった。1試合だけだったら意味がない」と涙をのんだ。
武者修行で交流のある大相撲の貴乃花親方からは、端正なマスクの三谷に「俳優になれば?」と進言もあったというが、本人は「ピンとこない」と苦笑。今後は「ボクシングに携わっていきたい」としている。