今年度第1回の福岡市地域公共交通会議が24日、市役所であり、公共交通の不便な地域への対応やバス路線の廃止などについて議論が交わされた。
市住宅都市局によると、福岡は都心部を中心にバス路線が充実しているが、バス停や鉄道駅からおおむね1キロ以上離れた公共交通空白地は椎原・荒谷(早良区)と北崎・草場(西区)の2カ所。また、バス停からおおむね500メートル以上離れた公共交通不便地は柏原(南区)、老司(同)、金武(西区)など8カ所ある。
会議はバス・タクシー事業者や関連団体、住民代表、行政など9人で構成。委員からは「過疎地の活性化など抜本的な対策が必要」「天神一極集中を含め交通体系を考える必要がある」などの意見が出た。
また、バス路線の廃止に伴う今宿姪浜線マイクロバスの代替運行など4路線が報告され、香椎と古賀市薦野を結ぶ薦野線と、福岡市と宗像市を結ぶ赤間(急行)福岡線の一部廃止申し出について「廃止はやむを得ない」との市の考えを了承した。【早田利信】
〔福岡都市圏版〕
毎日新聞 2008年12月25日 地方版