2004年10月31日 (日)
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用済みの石は無いものと思え!
ひろみちゃんは自分の石を大切にするほうかな?
もちろん大切にするわ。せっかく打った石だもの。大切にしてあげないとかわいそうじゃないの!
よし、わかった。じゃぁ、今日も早速例題を見てみようか。
のケイマ受けに
とスベリを打たれたとき、
と手抜きで他の大場に打つこともあるよね。
のコスミには
の二間ビラキで一段落なのだけど、ここで
と打たれたら黒はどうする?
が危なくなったから当然
と逃げるわよ。
石を大切にするひろみちゃんのことだからそうだと思ったよ。でも
は本当に大事な石なのか冷静に考えてみよう。
そうねぇ、白に
と打たれると取られちゃうから、やっぱり大事な石だと思うわ。
じゃぁ、この形をみてごらん。
の三々に
とカカリを打ち、
の受けに
と二間にヒライたところなんだけど、ここでもし
と打たれたらひろみちゃんは
とコスムかい?
なんてヘボコスミじゃないの!そんなつまらない所に打つくらいなら黒cと守ったほうがよっぽど良いじゃない!
そう思うよね?でも
と打った形に黒aと白bの手を加えてみたら、さっきの形に戻ってしまうんだよ。
うっそ〜、じゃぁ黒aの石はどう考えれば良いの?
は白が
と受けてくれているわけだから利かしの石、つまり「用済みの石」だと考えれば良いんだよ。用済みの石なら相手にあげてもおしくないしね!では
〜
と打たれたらどうする?
これは突き出されたらサカレ形なので
のオサエでしょ。
わかってないなぁ〜!
と切られたら黒はどうするの?苦しそうだね。
は用済みの石なんだから助けなくても良いんだよ。
なるほどね〜、やっとわかったわ。
がいくら用済みだと思っても、どうしても気になってしまうからいっそのこと無いものと思えば良いのね。正解は
〜
と
を無いものと思いノビる一手じゃない!
うん、よくわかったね。後はこの考え方を実戦ですることができるかどうかがポイントなんだ。どうしても実戦だと「もったいない」って気持ちがおきるからね。
大丈夫!これからは用済みだと思う石は無いものと思って打つことにするわ。
その調子!大切にするのは大事な石だけにするんだよ。
は〜い。