2004年10月24日 (日)
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今週の格言
模様は位の低いところから盛り上げよう!

義行 今日は格言を勉強する前に黒の次の一手を考えてもらおうかな。右図は実戦でよく見かける形だけれど黒は上辺の模様を広げるためには、この後どう打てば良いと思うかい?

ひろみ 難しそうねぇ〜、先に今週の格言を教えて欲しいな〜。

義行 ダメダメ、すぐ甘えるんだから。でも、大サービスでヒントをだしてあげるよ。黒の次の一手をa〜cの中から選んでね。


ひろみ 黒1と広げるのはどうかしら?白2黒3黒5と後押しをして黒7と広げる。う〜ん、我ながら素晴らしい構想ね。完璧でしょ!

義行 自画自賛って感じだね(笑)じゃぁ、今週の格言を教えてあげるとするか。今週の格言は「模様は位の低いところから盛り上げよう!」なんだけど、ひろみちゃんの構想は格言に当てはまっているかな?

ひろみ 位の低いところと言うと黒△ね。…と言うことは黒1ではaと一間に打つのが正解なのかしら?でも、白にaとボウシされても黒bに打てれば取れそうな気がするんだけど…。


義行 確かに前図だと白が苦しいと思うよ。でも黒1に白はaと受けず白2といきなりボウシに来たらどうする?

ひろみ 黒3とケイマに受けるくらいかな〜。

義行 そうだね。白4には黒5のコスミで一段落なんだけど、これなら黒1は別に無くても良いよね。

ひろみ じゃぁ、黒1でbと広げるのは?

義行 やはり白2のボウシで同じようなものだよ。


ひろみ そうか、模様の外側だけを発展させても位が低い所をボウシなどで圧迫されると結局は凹んでしまうので発展させた意味がなくなってしまうのね。

義行 うん、格言の意味が理解できたようだね。だから、この場合も格言通り黒1が好形なんだよ。これなら次に白2やaと打たれても上辺の黒地は安泰だよね。

ひろみ よくわかったわ。でも、上辺はもっと発展できそうだと思ったのに、これではちょっと不満だわ。


義行 それは仕方ないよ。だって、黒aのヒラキは上辺を大模様にすることではなく、ガッチリと地にすることが目的なのだから。もし、ひろみちゃんが大模様をお望みなら黒1と高くヒラクべきなんだよ。これなら、位の低いところがないので白2には黒3黒9の定石がピッタリだね。でも、もし黒aのヒラキの時に右上の定石を選ぶと白bのボウシが逆にピッタリの一手になってしまうから気をつけるんだよ。

ひろみ そうなんだ〜。これまではなんでもかんでも中央に向って広げれば良いと思っていたけど間違っていたのね。

義行 これからはまず一番凹んでいる所から盛り上げるようにしようね。

ひろみ は〜い、今度から気をつけま〜す。