【社会】全有料道にヘリ離着陸 愛知県覚書 全国初、事故時救急で2008年12月25日 17時04分 愛知県内の高速道路などすべての有料道路で交通事故が発生した際、救急活動にあたるヘリコプターが本線やパーキングエリアなどに離着陸できるようになった。25日、県と県警、県消防会、中日本高速名古屋支社、県道路公社など道路管理者の計7機関が覚書を交わした。全国初の試み。 2005年8月の国の方針変更で、高速道路上にヘリコプターが降りられるようになったことを受けて、県は昨年4月、県や名古屋市が保有する消防防災ヘリとドクターヘリの計4機を使い、東名、名神の両高速で試験的な運用を始めた。 東名高速美合パーキングエリア(岡崎市)付近で昨年8月、死傷者が出た多重事故で、ヘリが現場近くに着陸し、医師による早い処置ができたこともあり、今回、中央自動車道、東海北陸自動車道、東名阪自動車道、名古屋高速など22路線に広げた。 この多重事故では、ヘリの要請、運用などで、関係機関同士の連携で問題点も浮き彫りになり、覚書には、ヘリコプターの離着陸による関係機関の役割、連絡体制の明確化も盛り込んだ。 (中日新聞)
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