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弱小団体 チケット売り手で利用も「実験台…起こるべくして起こった事故」 (2/2ページ)
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十分な練習ないまま…
由利さんとラリアットをかけた男性選手は会社の同僚で、事故当時も2人は会社員だった。昨年暮れ、由利さんはこの男性選手の試合が録画されたDVDを見て、「おれもやりたい」と相談。男性選手も「とりあえず来てみなよ」と応じ、由利さんは今年4月に入団した。
由利さんは中学時代に空手をしていたが、本格的な格闘技経験はない。所属団体が自前のリングを持たないため、主な練習場所は地元の柔道場。会社勤めの傍ら週に数回集まり、畳の上で受け身の練習や筋力トレーニングを行い、時折マットを持参して投げ技を練習する程度だった。
格闘技ジャーナリストの片岡亮さんは「こんな練習ではレスラーとしての技術や体力は身につかない。プロレスの怖さを知らない素人ほど派手な技をやりたがり、由利さんは危険な技の実験台になった。事故は起こるべくして起きた」と厳しく批判する。
国内のプロレス団体は、弱小団体も含め100以上あるとみられ、「集客力のない弱小団体はチケットの売り手として選手を入団させている側面もある。大した練習もせずにリングに上げる。こうした現状では同じような事故は再び起こりかねない」と警告する。
会社の同僚だった男性選手は「当時は危険な技だと思わず、取り返しのつかないことをした。遺族の方に誠意をもっておわびしていく」と話している。