試合後、フロントへの不満を横断幕で訴える浦和サポーター=埼玉スタジアム
「J1・最終節、浦和1-6横浜M」(6日、埼玉)
最悪のシーズンを象徴するような情けない結末。試合後の浦和・藤口社長のスピーチは、大きなブーイングに埋もれ、耳を傾けるサポーターは皆無。ホームで5点差の敗北は、93年11月13日の名古屋戦(駒場)以来、約15年ぶり。時空を超えた大敗だった。
7位に沈み、イレブンからは不満が爆発。MF平川が「中途半端に腐るヤツもいたし、一つぐらいタイトルを取れるだろうと、てんぐになっていた」と話せば、MF山田暢は「監督がコロコロ代われば、いいシーズンになるわけない」と吐き捨てた。
試合後に新体制発表会見も行われ、信藤健仁氏(48)のチームディレクター就任と、来季の新監督のオファーを出しているフォルカー・フィンケ氏(60)と基本合意したと発表。強化部を含めたフロント改革を進め、来季の出直しを誓った。
自身の去就に藤口社長は「去就については一度も話したつもりはない。変革を間違いなくスタートさせることが最大の責任」。これまでの迷走を具現化したような最終戦となった。