「モンテディオ」改称検討 観客数低迷で打開策
モデルチェンジ構想は「スポーツを通じた地域のデザイン」をテーマに提携する東北芸術工科大との共同プロジェクトから生まれた。チームのイメージアップを図り、観客を増やす狙いだ。 山形の今季の観客動員は1試合平均6273人。昇格が見えてきた終盤に盛り返し、目標の6000人は達成したが、J2では15チーム中8位。J1は最低の大宮でも1万人を超えている。 名称変更に、サポーターらからは「もっと分かりやすいチーム名の方が観客は増えそう」(山形市の50代女性)といった賛成意見がある。一方で「J1に昇格し、全国的にチーム名が知られてきたこの時期になぜ改称などの話が出るのか。多額の費用もかかる」(県サッカー協会幹部)と慎重論も聞かれ、今後議論を呼びそうだ。 21世紀協会の海保宣生理事長は「山形県にこだわって地域に密着するためのイメージをつくりたい。J1に上がったことで観客は増えると思うが、チームが勝てなくなれば再び減りかねない。危機感を持って取り組みたい」と話している。 Jリーグの規約では、チーム名などの変更には13カ月前にJリーグ理事会の承認が必要で、来季は「モンテディオ」を使用する。改称は早くとも2010年シーズン以降になる。 [モンテディオ山形] 名称は1996年、チームの前身のNEC山形が翌年のクラブチームへの移行をにらんで公募し、5つの候補の中から決めた。イタリア語で「山」を表すMONTEと「神」のDIOを組み合わせた造語で、「神の山」の意味。山形県の出羽三山をイメージし、頂点を目指すチームを表している。
2008年12月12日金曜日
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