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盛岡商の林“速攻”で浦和入団!!

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盛岡商MF林(中央)は斎藤監督(左)馬上校長(右)とガッチリ握手
盛岡商MF林(中央)は斎藤監督(左)馬上校長(右)とガッチリ握手

 Jリーグ入りの夢を、わずか2カ月でスピード実現した。盛岡商MF林勇介(3年)は26日、盛岡市内でJ1浦和入団を発表した。8月末の仙台カップ国際ユース出場後、プロ入りを決意。今月中旬に浦和の練習に参加し、25日に仮契約を結ぶという「トントン拍子」だった。この日行われた全国高校選手権岩手県大会準々決勝の盛岡北戦では先発出場し、白星発進に貢献した。

 大学進学を希望していた林が翻意したのは、国際試合がきっかけだった。8月29日~9月2日に行われた仙台カップに東北代表として参加。ブラジル、フランスに続き、日本ユース代表と戦い、計4アシスト。ブラジルと日本を下す快進撃を演じた。「同世代と試合をしてみて、今の自分の力が分かった。もっと伸ばすためには、プロでやるのが1番かな、と思った」。Jリーグ球団のスカウトは、高校2年生の視察に重点を置くこの時期に、林の就職活動は始まった。

 盛岡商の斎藤重信監督(60)が、林の左利きを生かすことと、高卒選手の少ないところという条件でJリーグ球団と接触。1番最初に練習に誘ってくれたのが、浦和だった。今月15日から4日間、練習に参加。「日本一のチームだけに、とてもレベルが高かった。楽しかったし、やりがいがあった」。ドリブル突破やスルーパスなど、得意の足技で強化スタッフをうならせた。交渉が順調に進み、25日に仮契約。年俸300万円の2年契約で、傘下の浦和ユースから昇格する選手と同等の評価を得た。

 盛岡商卒業直後のプロ入りは、96年に当時のJFLブランメル仙台(現J2仙台)に入団した中村学(現グルージャ盛岡コーチ)以来、12年ぶり。サッカー部員に大学進学を勧めることが多い斎藤監督は「林はうまい選手の中に入ってプレーすれば、もっと伸びる。常に高い意識を持って努力してほしい」と話した。今年1月の全国選手権初優勝の立役者は、埼玉スタジアムに活躍の場を移そうとしている。【柴田寛人】

[2007年10月27日11時51分 紙面から]


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