富山放送局

2008年12月24日 21時49分更新

市民病院の経営改善策の骨子

平成17年度以降、赤字が続き厳しい経営を強いられている富山市民病院は、医療体制を充実させ患者数を確保することや経費を節減することなど経営の改善策をまとめた計画の骨子をまとめました。

これは、24日開かれた富山市議会の厚生委員会で報告されたものです。
経営改善計画は、全国の公立病院の経営を効率化し再編を進めるため国が去年示したガイドラインに基づいて作られたもので、富山市民病院はことし7月から外部の専門家をメンバーとする委員会を設置して議論を重ねてきました。
計画では早期に取り組む課題として1人の看護師が10人の患者を担当する現在の看護体制を1人につき患者7人に変更してよりきめ細かく対応することなど医療体制を充実させることで患者数を確保することをあげています。

また、薬剤の購入費を削減したり委託業務の内容を見直したりして経費削減をはかるとしています。さらにこの計画が確実に実行されているかどうか確認し、経営の分析を行う企画管理部門を新たに設置することや3年後をめどに診療科の再編成についても検討を始めるとしています。

富山市民病院は、今後、議会や市民から幅広く意見を募ったうえで来年3月までに最終的な計画を市長に対して提出することにしています。