欧州・ロシア

　【モスクワ大前仁】ロシア海軍は２３日、最新型の潜水艦発射弾道ミサイル（ＳＬＢＭ）「ブラバ」の発射実験に失敗した。インタファクス通信が伝えた。ロシアは米国が進めるミサイル防衛（ＭＤ）計画に対抗し、早ければ来年から核兵器搭載可能なブラバの生産開始を目指していた。

　実験は極北の白海で原潜から行われ、ロケット点火の際にトラブルが発生、空中で自爆した。ブラバは最大１０個の弾頭を搭載可能で、射程は約８０００キロ。今回の実験は最終段階とみられていた。