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福井大病院、NICU10年度整備 医師、看護師確保など条件 12月23日午前8時00分

 新生児集中治療室(NICU)の全国立大病院での未設置解消を目指す文部科学省の計画を受け、福井県の福井大医学部附属病院は2010年度に設置する方針を決めた。NICUを整備する上で必要な専任医師確保などの条件を満たすのに時間がかかるため、国の計画がスタートする09年度での設置は見送られた。

 未熟児など、手厚いケアが必要な赤ちゃんを受け入れるNICUは、同大をはじめ9つの国立大学病院で設置されていない。東京都や北海道などで妊婦、未熟児の受け入れが断られた理由として、NICUの満床が挙げられている。

 このため同省は来年度から4年間に財政支援などを行い、国立大病院の未設置を解消する計画を示している。

 福井大では、計画を受け11月ごろから検討を開始。現在、保育器などを備えたベッドが6床あり、未熟児の治療を行っている小児科未熟児診療部をNICUに牾幣紊沖瓩垢襪海箸砲靴拭

 ただ、NICUには医師や看護師の体制などの基準がある。小児科医など専任医師を1人以上配置し、患者3人に対して看護師1人を配置することが条件。同大によると、24時間診療となるNICUには15人程度の看護師を確保しないといけない。専任医のほかに5人以上の医師による当直体制づくりを進める必要もあるという。



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