このブログは桜井淳水戸事務所と桜井淳カリフォルニア事務所の(1)業務内容(2)桜井淳個人情報(3)米国での活動内容(4)専門家養成のための学術セミナー開催案内等を掲載するHP代わりの硬いブログです。スタッフが交替で最新情報の更新や新項の追加をしています。 各項を順序よく読むと(a)事務所業務内容紹介(b)桜井所長学歴(c)哲学(d)著書(e)学術セミナー(f)米国での活動内容等、情報の価値が分かります。ここに記載した情報の信頼性は、他のいかなる組織・団体・文献・電子情報よりも、格段に高く、すべての判断基準になります。情報の信頼性については両事務所のスタッフがすべて責任を負います。著作権・情報のオリジナリティを確保するため、本ブログの内容のコピー・事実関係の引用・電子媒体へのリンク等は、すべて禁止します。不正行為を確認した場合には米国感覚で法的手続きを行います。事務所への連絡・メッセージは、各項の欄外のメールマークをクリックすれば、わかるように、アメーバ会員に手続きすれば、誰でも、自由にできます。ただし、送信者の身元は、サイバーエージェントによって管理されています。
T先生
【その1】
記憶が定かでありませんが、昔、京大原子炉の先生が(専門からするとT先生のように思えますが)、使用済み燃料輸送容器からの高速中性子側定を、使用済み燃料輸送容器が通過するのを待ち構え、測定し、予想外の高い値を確認したとの記事を読んだように記憶しております。もし、先生の仕事でしたら、当時の資料等をいただけないでしょうか。私は、現在、原子力学会で、核燃料サイクル施設の核的安全性を検討する研究専門委員会の主査を務めており、ぜひ、参考にさせていただきたいと考えています。お手数でもよろしくお願いいたします。
【その2】
いただいたメールに拠れば、20年前に、高感度中性子検出器(HISENS、約50cm長のHe-3検出器を10本並べてポリエチバンクに突っ込んだもの)によって、浜岡の使用済み燃料輸送の際に、公道脇で中性子を検出したようです。スペクトルを測定したわけではないため、線量については不十分とのことですが、輸送トレーラーが通過する度にきれいな計数率ピークが観察されたとのこと(BGが1cpsぐらいのところが数千cpsに上昇)。
【その3】
まだ、詳細な資料を見ていないため、上記の情報から中性子線量率を推定してみました。使用済み燃料輸送容器から漏洩する中性子は、使用済み燃料中の超ウラン核種からの自発核分裂中性子や(α,n)反応による中性子であって、いずれも高速中性子ですが、測定では、ポリエチレンで減速し、熱中性子にして、その熱中性子に対し感度を有するHe-3検出器からなる超高感度測定系で熱中性子線量率を評価しているように解釈されます。被ばく線量は、異なるかもしれませんが、高速中性子線量率がそのまま熱中性子線量率に変換されていると解釈されます。
ポリエチレンで宇宙からの高速中性子を熱中性子に変換して測定する中性子レムカウンターでBGを測定すると、6.3nSv/hとなり(文献値)、超高感度測定系では、それが1cpsくらいということで、使用済み燃料輸送容器が通過すると、数千cpsに上昇するとのことですから、数字を丸めて10000cpsとすれば、63μSv/hとなります。検出器位置が使用済み燃料輸送容器表面から約2m離れているとすれば、あまりおかしな数値ではなく、技術基準内の値のように解釈されます。よって、京大炉の研究者によるこの種の実験は、大変利用価値の高い情報と位置づけられます。
これからいただいた資料を検討し、厳密な評価をしてみたいと考えています。取り急ぎお礼まで。
桜井淳
H先生
早速のメールありがとうございます。心より感謝いたします。お目にかかるのは○○にさせていただけると助かります。
最近、月2回の割合で上京しております。また、改めてメール差し上げます。
これまで、東大大学院人文社会科学系の先生の中で、何らかの形(具体的には学位審査の打診のやり取り)でかかわったのは、M先生だけでした。
私は、これまで、英語の聖書や新約聖書解説書を読む程度で、クリスチャンではありません。歳を重ねるにつれ、神とは、イエスとは、キリストとは、聖書とは、と自身に問いかけることが多くなりました。できることならば、今後、神学の研究者になりたいと考えております。
ヘブライ語を読めるわけではなく、エルサレムを訪ねたわけでもありません。聖書を熟読吟味したり、新約聖書の解説書として、犬養道子『新約聖書物語』(新潮文庫、1980)をボロボロになるまで読む程度のレベルです。ですから、専門的でなくて、教養のレベルに留まっております。
犬養氏は、取材として、いまのイスラエルのイエスの歩いた道をたどり、当時と今の自然(気候や地形含む)、植物、果物、魚等、生活環境が良く分かり、また、イエスの生涯や聖書の内容が素人にも興味深く読めるような工夫で記載しており、より深い理解を得ることができました。
犬養道子『新約聖書物語』(必ずしもこの本にこだわりません)に記載されているイエスの歴史的実在性は、一次資料から、どこまで証明されているのか、それから、聖書の体系化された過程と歴史に関心を持っております。
よろしくお願いいたします。
桜井淳
(注)この手紙は、数ヶ月前に送信されたものですが、ここに、掲載するに当たり、固有名詞や公開してはならない情報については、削除して、編集してあります。
【コメント】私は、浜岡1, 2のシュラウド取り替えと耐震補強で合計約1500-2000億円かかると説明し、多くても2000億円を越えることはないと推定していた。しかし、中部電力は、昨日の記者会見で、耐震補強については、工事期間10年間、費用3000億円(この数字にはシュラウド取り替え費用200億円も含む)という数字を挙げていた。私の推定額は、いくぶん甘く、0.67倍となり、浜岡3, 4とちがい、浜岡1, 2の耐震補強のように推定が難しいものに対する割合としては、比較的よく合っていると言える。廃炉・新設問題は、大きな決定であったにもかかわらず、昨日と今日のテレビ・新聞ニュースは、極めて少なく、意外に感じ、原子力安全の専門家のコメントが掲載されていた新聞は、「中日新聞」のみで、私と宮崎慶次阪大名誉教授のみのようだ。歴史的出来事であり、いくつか検討を要する問題もあるため、今後も引き続き、注目して行く必要がある。