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津山の人工透析医療死亡事故:遺族と病院側が和解--高裁岡山支部 /岡山

 ◇条項に謝罪や再発防止

 人工透析で妻(当時52歳)が死亡したのは医療ミスが原因として、美咲町の夫(52)ら遺族が津山市の医療法人「平野同仁会」を相手取り、約1億3000万円の賠償を求めていた訴訟が22日までに、広島高裁岡山支部で和解した。06年9月の1審判決は病院側の過失を認め、約5800万円の支払いを命じたが、病院側が不服として控訴していた。

 遺族側代理人の弁護士によると、和解条項は、平野同仁会側が遺族に6300万円を支払う▽担当医の過失を認める▽管理の不手際を認め謝罪する▽再発防止を徹底させる--などの内容。謝罪や再発防止を盛り込んだ和解条項は医療過誤訴訟では画期的という。

 1審判決によると、妻は人工透析を受けていた02年8月、肺水腫を発症。低酸素脳症から植物状態になり、05年11月に死亡した。判決は、肺水腫の原因となった人工透析に伴う患者の体重管理に関して医師の注意義務違反を認定していた。

 夫は「二度とこのような事故が起きないことを亡き妻は願っていると思う」とコメントした。【松井豊】

毎日新聞 2008年12月23日 地方版

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