来季J1に昇格するモンテディオ山形を運営する県スポーツ振興21世紀協会は18日、臨時理事会を開き、チーム名を「月山山形」に変更するなどの「フルモデルチェンジ構想」が提案された。しかし賛否が割れ構想は持ち越された。海保宣生理事長は「観客動員数が伸び悩み、昇格した今も危機感がある。時間をかけ県民や関係者に構想への理解を得たい」と語った。
発案者のクリエーティブディレクターで東北芸術工科大の中山大輔教授(40)が、「月山山形」のチーム名のほか、チームカラーをJリーグで使われていない白と黒、ユニホームは市松模様で山の三角模様を浮かび上がらせる--などと提案した。しかし「月山山形」という変更案に、「今、変える必要があるのか」「モンテディオは県民に浸透している」などの意見が出た。
中山教授は会見で「新しいファンを呼び込むにはチームを生まれ変わらせなければならない」と述べ、「自分たちの町にしかない呼称を入れ世界で一つしかないチームを作りたい」と話した。山形のキーワードは「白」と「山」として「県内のどこの地方からでも見える月山を提案した」という。
今後、海保理事長や中山教授に加え、公募のサポーターも交えた約10人でプロジェクトチームを作り、10年からの改名を視野に検討を進める。【浅妻博之】
毎日新聞 2008年12月19日 地方版