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2008/12/16

2008年最後の独演会を終えて

年内最後となった『第31回 西野亮廣独演会in茨城』が終わった。今日も2時間ぐらい話して、途中2、3度足がグラついた。酸欠か糖分不足。「そんな無責任な事を言ったらダメだ」と怒られそうだけど、ライブ中は「もうコレで声が出なくなってもいい」と思ってしまう。「誰かの胸を打ちたい」と本気で考えた時に、とにもかくにも全力でぶつかっていく方法しか思いつかない。背もたれにもたれた感じで戦えるほどボクは立派な芸人じゃない。ツバをいっぱい飛ばして、汗をいっぱいかいて、フラフラになって、そんなので笑い声が聞けたら安いもんだ。

電車の時間が迫っていたから、ライブ終わりのお客さんとは少ししか話せなかったけれど、その時間がボクはとても幸せで、芸人をやっていて良かったと思える瞬間の一つ。皆、ニコニコしているんだ。本音を言えば、そのまま一緒に呑みに行って、少しでいいから褒めて欲しい。

こんな感じで今年も日本中を回った。交通の便が良いとは言い難いような山奥でもやった。それでもお客さんが来てくれて、同じ時間を過ごさせてくれた。千回の「ありがとう」でも追いつかない。同じ時代を生きたというのは、やっぱり縁だ。ボクはボクのライブに来てくれるような人達と同じスピードでお爺ちゃんになっていく。そう思うと親近感が急に湧いてきて、そしてその人達がこの時代を生きた事を誇れるように、面白いモノを提供し続けないと。それがボクの責任だ。

年明け一発目は鳥取公演。もしかしたら鳥取へはキチンとライブで行くのはボクの芸人人生で初めてかも。そういう意味でも楽しみだし、その時に絵本が出ていたら、お客さんの口から直接感想を聞けるかもしれないし、楽しみだ。なにより、まだ逢った事のない人の笑い声を聞きたい。笑い声を聞きたい。

今は帰りの電車の中。今日来てくれたお客さんの顔を思い返しながら、ボクの時間なんて全てくれてやろうと穏やかに思っている。リップサービスじゃない、本気で。

茨城の皆さんがいてくれて今日は本当に楽しかったです。

どうもありがとうございました。また逢いましょう。