2008/12/15
環境を言い出したら言い訳だ
再来年のクリスマスに出せたらいいなとボンヤリ思っている絵本『Zip&Candy』のイラスト部分の制作が昨晩から本格的に始まった。描けども描けども進まないが、これには一冊目で慣れっこ。今のところは頭が爆発しそうになることもない。描くのはロボットの街ということで、なんなら楽しいぐらいだ。何ヵ月後かには地獄が待っているでしょうが、今のところは大丈夫。
スタートに伴い、描きあげた絵を保管しておく用の額縁と、資料用の写真集を大量に買い漁る。購入した写真集の中でも、その名の通り世界中の路地裏を写真で紹介する本『新・世界の路地裏』がボクのお気に入り。そういえばボクは路地裏が好きだと再確認させられる。道が開けていない分、この先に広がる景色が見えない、数秒後の未来にドキドキと期待してしまう。そんな路地裏がボクは好きで、そしてそんな絵本になればいいと思う。
2冊目の絵本の話をしているが、まだ一冊目が世に出ていない。一冊目は来月末に世間様のジャッジが下る。はたしてボクの頭の中はどのように判断されるのか?そう思うと「絵本」とは面白い趣味を見つけたもんだ。世間様に頭の中を見てもらえる機会なんて、そうそうあるもんじゃない。それだけで気持ちがいいのに、それが誰かの支えになる可能性だって秘めているわけだ。ボクの趣味が人の役に立つかもしれないってんだから止められないね。早く来月末になればいいのに。
周りの温度の低さに嫌気がさすことって、何かを成し遂げてやろうと思う人には必ずある事だと思う。ボクは説教クサイのは嫌いだけど、来月末に出る絵本を通じて、一人からでも始められるって事が伝われば少しだけ嬉しい。幻冬舎の人達と知り合ったのも絵本制作開始から2年くらい経った頃じゃなかったかしら?それまでずっと一人。だけれど始めた時にたとえ一人であろうと、それが圧倒的な熱量であったら、そのうちにキチンと熱を持った人を巻き込めると、ボクはそう信じてやっている。そこで巻き込んだ人達とこの先のモノを一緒に作れたら最高。
明日は今年最後の独演会。これもまた一人。これに関しては人数を増やすつもりはないけから寂しくもないし、意味合いは少し違うけれど、確かな熱量では臨んでいる。ちゃんと笑わせて2008年の独演会を閉めようと思う。
茨木の皆様に逢えることを楽しみにしております。