佐藤元総理が核報復を期待する発言をしていたことが明らかになったことについて、広島、長崎の被爆者たちは複雑な表情を浮かべています。
「世界で最初に核爆弾が投下された広島がですね、日本の国がよその国の核に使ってもええと、中国に使ってもええと、日本はその代わり核で守ってくれという、こういう矛盾した政策を許すこと自体が矛盾しておるし・・・」(広島県原爆被害者団体協議会 金子一士 理事長)
「言っていることとしていることがバラバラ。一方では非核三原則と言い、一方では核の持ち込みを容認する。あの時のノーベル(平和)賞はいったい何だったのか。ノーベル賞に大きな汚点を記した」(長崎原爆被災協 山田拓民 事務局長)
「『核兵器使えば(日本は)助かる』みたいなことを言っているが、それは許せない。被爆者の気持ちは全く思っていない。彼(佐藤元首相)がノーベル平和賞をもらったのは何なのか。アメリカべったりのことをやったからなのかと思う」(長崎原爆被災協 谷口稜嘩 会長)
(22日11:34)