報道発表資料 [2008年11月掲載]
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平成20年度上半期の労働相談状況について

平成20年11月18日
産業労働局

 東京都では、都内6か所の労働相談情報センターで労働問題の相談に応じています。このたび、平成20年度上半期の労働相談の状況がまとまりましたのでお知らせします。

平成20年度上半期(4月〜9月)の状況

相談件数は、前年度同期より2.3%の増加

  • 相談件数は、25,871件で前年度同期(25,292件)より2.3%増加した。

相談内容のトップは、「解雇」

  • 相談項目総数は、45,016項目(複数項目にわたる相談があるため相談件数を上回る)。
  • 最多項目は「解雇」10.6%となっている。以下「賃金不払」8.7%、「退職」8.5%の順。

「職場の嫌がらせ」の相談が、54.4%の大幅増加

  • 「職場の嫌がらせ」の相談は、3,385項目と前年度同期(2,193項目)比で54.4%の大幅増加となっている。
  • 嫌がらせをされた相手は、「上司」58.6%、「同僚」24.9%、「その他」16.5%の順。

問い合わせ先
産業労働局雇用就業部労働環境課
 電話 03−5320−4650

〔参考〕

1 上半期相談全体

1 労働相談件数

 東京都に寄せられた平成20年度上半期(平成20年4月1日から同年9月30日まで)の労働相談件数は、25,871件となり、前年度同期(25,292件)比で2.3%増加しました。

図1 労働相談件数の推移(上半期:4月〜9月)

グラフ

表1 年度別労働相談件数(上半期:4月〜9月)

区分 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度
合計
(対前年同期比)
20,494件
(-12.1)
22,019件
(7.4)
25,086件
(13.9)
25,292件
(0.8)
25,871件
(2.3)

●労使別相談件数
n=25,871件
●企業規模別相談件数
n=25,871件
凡例
グラフ グラフ

2 労働相談の内容

 労働相談項目総数は、45,016項目(複数項目にわたる相談があるため相談件数を上回る)で、「労働条件」に関することが、65.6%を占めています。
 相談項目別では、「解雇」10.6%、「賃金不払」8.7%、「退職」8.5%、「職場の嫌がらせ」7.5%、「労働契約」7.4%の相談が多く寄せられています。

図2 相談内容の構成比(%)

グラフ

表2 労働相談内容項目(重複あり)

合計

項目

平成20年度(構成比%) 19年度(構成比%) 増減[率%]
45,016(100.0) 44,526(100.0) 490[1.1]
労働組合及び労使関係 1,538(3.4) 1,344(3.0) 194[14.4]
労働条件 29,533(65.6) 31,024(69.7) -1,491[-4.8]
  解雇 4,771(10.6) 4,467(10.0) 304[6.8]
賃金不払 3,900(8.7) 4,483(10.1) -583[-13.0]
退職 3,827(8.5) 3,248(7.3) 579[17.8]
労働契約 3,354(7.4) 3,864(8.7) -510[-13.2]
休暇 1,510(3.4) 2,108(4.7) -598[-28.4]
賃金その他 1,407(3.1) 2,148(4.8) -741[-34.5]
就業規則 1,206(2.7) 1,358(3.1) -152[-11.2]
労働時間 1,168(2.6) 1,504(3.4) -336[-22.3]
退職金 983(2.2) 1,194(2.7) -211[-17.7]
その他 7,407(16.4) 6,650(14.9) 757[11.4]
労働福祉 4,403(9.8) 4,359(9.8) 44[1.0]
人間関係 5,111(11.4) 3,328(7.5) 1,783[53.6]
  職場の嫌がらせ 3,385(7.5) 2,193(4.9) 1,192[54.4]
セクシュアルハラスメント 1,021(2.3) 1,135(2.6) -114[-10.0]
その他 705(1.6) −(−) 705[−]
その他の問題 4,431(9.8) 4,471(10.0) -40[-0.9]

2 増加率の大きな相談項目(職場の嫌がらせに関する相談)

1 職場の嫌がらせ労働相談項目数

 上半期の相談は、3,385項目となり、前年度同期(2,193項目)比で、54.4%増と大幅に増加しました。

図3 職場の嫌がらせ相談件数の推移(上半期)

グラフ

表3 年度別職場の嫌がらせ労働相談項目数(上半期:4月〜9月)

区分 平成16年度 平成17年度 平成18年度 平成19年度 平成20年度
合計
(対前年同期比)
1,807件
(31.8)
2,039件
(12.8)
1,781件
(-12.7)
2,193件
(23.1)
3,385件
(54.4)

2 職場の嫌がらせ労働相談の特徴

 嫌がらせをされた相手は、「上司」が58.6%と半数以上となっており、以下「同僚」24.9%、「その他」16.5%となっています。
 相談内容は、「職場の嫌がらせから、体調不良(精神面を含む)になった」「会社が対応しない」「退職を強要された」など多岐にわたっています。