中学生が外科手術を模擬体験／公立岩瀬病院

須賀川市の公立岩瀬病院は２０日、中学生を対象にした外科手術体験セミナー「君もブラックジャックになろう！」を院内で開いた。

医師不足が社会問題化している中、次代の地域医療を担う人材を育てる先行投資。

医師や研修医、看護師ら病院スタッフを挙げて市内５中学校の生徒計１８人に実技指導をした。

電気メスや超音波メスを用いた切開、模擬皮膚の縫合、模擬血管を縛る結紮（けっさつ）、内視鏡手術の鉗子（かんし）で物をつかむトレーニングなど５つのコーナーで外科手術を模擬体験してもらった。

自動体外式除細動器（ＡＥＤ）の心肺蘇生（そせい）法コーナーでは、三浦純一医局長兼外科部長らがマンツーマンで指導。

医師を志す者として救命処置法をマスターしておくことの大切さを教えた。

閉講式では吉田直衛院長が修了証書を贈り、医療に携わることへの期待を表明した。

同病院は今後、受講生の進路指導などで継続的に支援する。