最終更新: 2008/12/22 20:45

スーパーニュースニュースJAPANスピークスーパーニュース WEEKEND新報道2001

外交文書公開 1965年の日米首脳会談で佐藤首相が「核報復」を要求、米大統領は応諾

2008年の外交文書の公開が22日付で行われ、1965年の日米首脳会談で当時の佐藤栄作首相が、アメリカのジョンソン大統領に、日本が核攻撃を受けた場合、アメリカが核兵器で報復する確約を要求し、ジョンソン大統領が応諾していたことがわかった。
首脳会談は1965年1月に行われ、佐藤首相は、前の年の1964年10月に中国が初めて原爆実験に成功したことに触れ、「日本は核武装は行わず、日米安保条約に依存するしかない。アメリカが日本を守るとの保証を得たい」と求めた。
これに対し、ジョンソン大統領は「保証する」と確約した。
また、マクナマラ国防長官との会談で佐藤首相は、「戦争になれば、アメリカが直ちに核による報復を行うことを期待している」と表明した。
海上施設を建設して核兵器を持ち込む構想も明らかにし、マクナマラ長官は「技術的に可能だ」と応じた。
両首脳が会談で、アメリカによるいわゆる「核の傘」を確認したことは、アメリカ側の公文書などで知られていたが、日本の外交文書でも裏付けられた形となる。

(12/22 11:54)


[ high / low ]

「政治」の最新記事

最新記事