地上波復活目論む…ハッスル、PRIDEから分離独立
 独立話が浮上しているハッスルには、小川直也(左)のほか、HG(中)やインリンもメンバーにいる |
総合格闘技「PRIDE」とプロレス「ハッスル」を運営するDSE(ドリームステージエンターテインメント)が、ハッスルを同社から分離独立させる方針であることが26日、分かった。PRIDEは昨年、暴力団との関係を指摘する報道の影響などで、フジテレビに地上波での放送を打ち切られ、現在、経営的に苦しい状況。ハッスルだけでも分離してダーティなイメージの払拭(ふっしょく)を図り、地上波復活を実現するのが狙いだという。
「DSEは今も、PRIDEを地上波で復活させようと水面下で放送局と接触している。だが、榊原(信行)社長ら経営陣の刷新など厳しい要求を出され、条件が飲めない状況。そこで経営的に負担の大きなハッスルだけでも、分離させ地上波で復活させようとしている」と語るのは、PRIDE関係者。
大みそかのPRIDE「男祭り」もぎりぎりまで放送局と交渉したが、結局、復活できず。会場には、ほぼ満員の観客が駆けつけたものの、収益的には3億円前後といわれる放映権料などがないために、十分な成果が得られていない。
ハッスルは米国で大成功しているプロレス団体「WWE」と同様、綿密に練られたシナリオに沿ってショーアップされたプロレスを展開。小川直也らプロレスラーだけでなく、インリンやHG、カイヤなど人気タレントも積極的に起用し、それなりの人気を保つ。
半面、シナリオライターら多数のスタッフを抱え、演出にもこだわる。タレントのギャラにも経費がかかり、収益的には「大赤字」(DSE関係者)だという。PRIDEが順調だった時期は、DSEから補填(ほてん)もできたが、昨年、PRIDEにダーティなイメージが付き、ハッスルのスポンサーも減り、赤字の補填もしにくい状況となっている。
このため、DSEはハッスルだけでも分離独立させれば、地上波での放送復活も実現しやすく、負担を軽減できるとみているのだ。早ければ、今春にも実施したい意向だが、「ハッスルの地上波復活の見通しが立っていないので、正式には発表しにくい状況だ」(前出のPRIDE関係者)。
一方、PRIDEは引き続き日本での地上波復活を目指すが、短期的には米国での興業とPPV放送での収益を確保し、生き残りを模索する考えという。だが、DSEの経営的な体力低下は著しく、高額なギャラが払いにくい状況。昨年末には看板選手のミルコ・クロコップが米国の総合格闘技団体「UFC」に移籍してしまった。
さらに、もう1人の看板選手、エメリヤーエンコ・ヒョードルも、カナダの新興格闘技団体への移籍が噂されるなど、トップファイターの草刈り場ともなりつつある。PRIDEは昨年10月に続き、2月にもラスベガスで興行を予定するなど、必死で米国での基盤固めを進めるが、地上波の穴を埋め切れるめどは立たない。
DSE存亡の危機ともいえる状況を乗り越えられるのだろうか。
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ZAKZAK 2007/01/26
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