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石田君ら4人表彰 高校生童話大賞 (12/22)

 全国高校生童話大賞(花巻市、市教委、富士大学主催)の表彰式が二十一日、花巻市下根子の同大学で行われた。最高賞の「金の星賞」一人と優秀賞の「銀の星賞」三人に表彰盾と記念品が贈られ、若者らしいフレッシュな物語を生み出した四人の創造力をたたえた。

 式には受賞者と保護者、選考委員ら約八十人が出席。同大賞実行委会長の小山田了三学長が「現代の社会は自然破壊や民族紛争、宗教対立など、宮沢賢治の言う『修羅の世界』にあるのではないか。世界中の人々を幸せにするためには、今こそ賢治の魂と哲学が不可欠」とあいさつ。賢治思想の今日的意義を軸に、花巻の地で童話を通じた人材育成に取り組む目的を語った。

 作品「昨日オバケ」で金の星賞を受賞した石田祐也君(17)=群馬県立桐生高二年=ら四人に表彰盾や副賞が授与された後、選考委員の牛崎敏哉さん(日本子どもの本研究会員)が講評。「石田君の作品は、書き出しから引き込まれる力のある物語。かわいらしい中に深いテーマも忍ばせてあり、審査員一同感服した」と、最高賞受賞作を高く評価した。

 石田君は「受賞の知らせを受けた時もだが、今になっても信じられない気持ち。普段は(高校の)文芸部で小説などを書いているが、受賞を機に、さまざまなジャンルに挑戦してみたい。将来は文章を書く仕事に就きたい」と喜びを語った。

 同大賞は、優れた童話を数多く残した宮沢賢治にちなみ、十三年から開催。童話を通し若者に自由な表現の場を提供するコンクールとして定着しており、八回目の今回は、四十七都道府県から千百五十五点の作品が寄せられた。

 金の星賞、銀の星賞受賞作は、同大学ホームページで公開される予定。銀の星賞の受賞者は次の通り。(敬称略)

 ▽葛生明日香(千葉・東京学館一年)▽石川茉耶(東京・お茶の水女子大学附属一年)▽上岡沙都(神奈川・日本女子大学附属三年)
【写真】富士大学で行われた全国高校生童話大賞の表彰式