宇都宮市で17日朝、女性が衝突された乗用車に約700メートル引きずられて死亡した事件で、栃木県警宇都宮中央署は同日、車を運転していた同市陽東1、無職、田中英典容疑者(24)を自動車運転過失致死と道交法違反(酒気帯び運転)の疑いで、助手席にいた同市清原台2、トリマー(ペットの美容師)、八反(はったん)恵容疑者(26)を道交法違反(同乗)の疑いで逮捕した。
2人は「女性をはねたことに気付かなかった。異音がしたので車をとめたところ、車体の下に女性がいた」という趣旨の供述をしている。2人は事故直前、女性をはねた交差点近くのカラオケ店で仲間数人と酒を飲んでいたことを認めているという。
調べでは、田中容疑者は同日午前6時20分ごろ、酒気帯び状態で乗用車を運転し、同市明保野(あけぼの)町の交差点を右折する際、横断中の40代とみられる女性をはね、車体の下に巻き込んだまま約700メートルひきずり死亡させた疑い。八反容疑者は田中容疑者が酒気を帯びていることを知りながら、勤務先である市内のペットショップに送るよう依頼した疑い。
死亡した女性は身長約163センチで中肉、セミロングの頭髪。黒色のダウンジャケットに白黒の縦じま模様のズボンをはいていた。同署は女性の身元確認を急いでいる。【山下俊輔、吉村周平】
毎日新聞 2008年12月17日 22時33分(最終更新 12月18日 9時15分)