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【外交文書公開】戦時は中国に即時「核報復を」 佐藤首相が昭和40年に発言 マクナマラ米国防長官と会談時

2008.12.22 00:06
このニュースのトピックス安全保障
佐藤栄作元首相(左)とマクナマラ元米国防長官(ロイター=共同)佐藤栄作元首相(左)とマクナマラ元米国防長官(ロイター=共同)

 佐藤栄作首相が1965(昭和40)年1月、首相として初訪米した際のマクナマラ国防長官との会談で、中国と戦争になった場合には「米国が直ちに核による報復を行うことを期待している」と、先制使用も含めた核による即時報復を要請していたことが、22日付で外務省が公開した外交文書で明らかになった。

 首相は「洋上のもの(核)ならば直ちに発動できるのではないか」と、核の持ち込み黙認とも受け取れる発言もしていた。首相が前日のジョンソン大統領との首脳会談で「核の傘」の保証を求めていたことはすでに明らかになっているが、先制核使用まで念頭に置いていたことが新たに分かった。

 マクナマラ長官との会談は、首相の宿泊先のブレアハウス(迎賓館)で行われた。首相は、日本は核開発能力を持つが核兵器製造の考えがないことを強調。米側に核の持ち込みに慎重な発言を求めたが、「戦争になれば話は別」と、米国が直ちに核で報復することへの期待を表明した。さらに洋上の艦船にある核兵器なら即時使用できるのではないかとの認識を付け加えた。

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佐藤栄作元首相(左)とマクナマラ元米国防長官(ロイター=共同)
1967年11月14日、ワシントンで会談する佐藤首相(中央)とマクマナラ国防長官(右)。左は下田駐米大使=昭和42年11月14日、ワシントン(AP)
1965年1月、米ホワイトハウスで会談する佐藤栄作首相(左)とジョンソン米大統領(AP=共同)
ホワイトハウスで第2回会談を終え握手をかわす佐藤首相(左)とジョンソン大統領=1965年1月13日(AP)
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