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タミフル効かない!?今冬のインフルエンザ (2/3ページ)

2008.12.20 21:30
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 タミフルは通常のインフルエンザ治療の柱であるとともに、新型インフルエンザにも有効である可能性が高いとして日本政府が2800万人分の備蓄を進めている。しかし、タミフルに耐性を持つウイルスが増えると、通常のインフルエンザが猛威をふるう可能性があるほか、政府の新型インフルエンザ対策も見直しを迫られることになる。

 感染研によると、昨シーズン、タミフルに耐性を持っていたのはいずれも「Aソ連型」のウイルス。昨年11月ごろから、北欧で見つかり、世界の幅広い地域に広がった。南アフリカでは調べた225株のすべてで耐性を確認。オーストラリアで59株中47株(80%)のウイルスがタミフルに耐性を持っていた。

 日本でも全国76カ所の地方衛生研究所の協力で1734株を調べたところ、10県で計45株(2・6%)の耐性ウイルスが見つかった。鳥取県は突出して多く、調べた68株で22株(32・4%)の耐性が確認。兵庫、神奈川、岐阜、長野、栃木、愛知、山形、島根、岡山の各県でも確認された。

 耐性ウイルスは過去の確認例があるが、いずれもタミフルの大量使用で、ウイルスがタミフルに対して耐性を得たために発生したと考えられていた。しかし、今回のケースでは、治療薬としてタミフルを使っていないとされる発展途上国からも耐性ウイルスが出現しており、タミフル大量使用が原因ではなく、ウイルス自身が突然変異を起こしたとみられている。

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