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韓国の僧侶ら、高麗時代の遺物返還求め米国へ

 日本による植民地時代に日本に略奪された「儀軌」を取り戻すため、ソウル市議会議員とサムスン・リウム美術館を相手取り遺物返還訴訟を起こしたヘムン僧侶が、米国に搬出された「舎利具」を取り戻すためにボストンに向かう。

 ソウル市議会の夫斗完(プ・ドゥワン)議員は今月15日、「日本による植民地時代に発掘され、その後日本から米国へと渡った遺物『銀製鍍金ラマ塔型舎利具』の返還を求め、奉先寺のヘムン僧侶や大韓仏教曹渓宗中央信徒会のイ・サングン事務総長らとともに、来年1月7日から8日間の日程で米国を訪問する」と語った。

 高麗時代に作られた『銀製鍍金ラマ塔型舎利具』は高さ22.5センチの工芸品だ。塔身と蓮の花の形をした支えで構成されており、全体的な形はラマ塔に似ている。京畿道楊州市の桧厳寺や開城の華蔵寺にあったものとみられる。

 夫斗完議員やヘムン僧侶らは、現在舎利具が所蔵されているボストン美術館を訪問した後、ボストン裁判所に返還訴訟を起こす構えだ。またニューヨークの国連本部を訪問して韓国と北朝鮮の代表部に返還への協力を求め、潘基文(パン・ギムン)国連事務総長とも面談する。

クァク・スグン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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