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日本に残る韓民族の足跡をたどる(下)

 ウ・ジェヨル教諭(52)=ソウル・世和女子高=、チェ・ジョンオプ教諭(42)=大邱・聖光中=は、「日本が誇る遺跡が韓国の先祖の魂と汗で作られていることをこの目で確認でき、民族的自負心を持つようになった」と語った。またチェ・ヨンラク教諭(49)=全羅北道・鶴山高校=、キム・ギョンスク教諭(48)=ソウル・開浦高校=は、「これまで教科書を通じての間接的経験にとどまっていたが、直接経験する機会を得られてとてもうれしい。学校で子供たちに、わたしが見て感じたことを一つ一つ伝えるつもりだ」と語った。

 一方、異国の地に自分たちの先祖の文化が残されていることを残念がる声もあった。イ・ウンスク教諭(44)=金浦・シンゴク中=は、「大阪にある東洋陶磁美術館に展示されている数多くの高麗青磁・李朝白磁などの美しさに感嘆した」と述べつつも、「その一方で、韓国の宝物がなぜそこにあるのかを考えると、とても憂鬱になる」と語った。

 6泊7日の日程を終え、12月6日午後に大阪港を後にする探訪団のため、大阪の中学生のブラスバンドが韓国の伝統音楽を演奏し、大阪市港湾局に所属する消防艇が放水で見送った。1988年に第1期の探訪を行って以降、現在までの探訪団員は延べ1万1000人にも上る。

 江原大の孫承喆教授は「わが韓民族が古代日本の領土に文明と文化をもたらしたという華麗な過去の歴史を振り返り、自己陶酔に陥ってはならない。日本のあちこちに今も残る先祖の足跡を訪ね、韓日の古代史を彩る文化交流の実態と韓国人の進取的開拓精神を再発見し、これからの韓日関係を発展させる原動力と自信を見出すべきだ」と強調した。

飛鳥・奈良・京都=オ・ギョンファン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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