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十年の髪型 

銀の鬼シリーズを描いていて、一番苦戦するのは昼間の十年の髪型です。

夜の鬼の姿のほうは簡単なんですが。

昔週刊連載の第一回分を描いていた時、ふと思ったものでした。

島影十年先生の髪型は不可解なり…と。

かなり苦労しそうでヤナ予感が〜〜〜…と。

でも、そう長く続く連載でもなかろうし、なんとかなるさ…と。

それから一年半の連載が続いてしまいました。

そこでひとまず十年は不可解に姿を消し、

少しのちに作者の私も同様の運命を辿ったんです。

そして20年後、やはり不可解に再生しました。ついでに作者も…。

作品銀の鬼の運命は、その主人公十年の髪型に象徴されるように不可解です。

でも最近分かってきたことがあります。

不可解なものって、結構不滅なんではなかろうか?…と。

それはもしかしたら、この世の本質と同じだからなんではなかろうか?…と。




そして私は今日も描き続けるんです。

不可解な十年の髪を。



[ 2008/12/21 13:05 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

私信です O様へ 

O様

あなた様がネット無知の私に親切にご忠告とアドバイスをくださったのに、
あの時それを聞かなかったことを懺悔します。

本当に申し訳ありませんでした。

あなた様がいつもどこかで私を支えてくださっていることは気づいておりました。
本当に感謝いたします。


私は今でもネット無知です。というか機械無知です。
パソコンは字を打つ程度しかできないですし、携帯電話も持っていません。
音楽はいまだにカセットCDレコーダーで聞いている人間です。
いろいろ学ぶ時間がないんです。最小限の生き方です。
何よりまず今優先させるべきは創作と介護だと思っています。
でも少しずつ少しずついろんなことを勉強していくつもりです。
そしていつかはあなた様のようになりたいと思います。



今、作品を一生懸命描いています。
私があなた様や皆様に応えられることは唯一これだけだからです。


それしかないです。


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K様
コメントをありがとうございます。
あなた様のおっしゃったこと、それこそが大切だと思います。
毎日の地味な積み重ねが、生きるってことだと私も思います。
それが私の理想の静かな愛…です。
あなた様のご家族は幸せですね。
[ 2008/12/20 14:53 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

プラスα 

皆様コメントをありがとう。
昨日の項目の、少年が起こしてくれた奇跡についてまた考えていました。
奇跡を起こすには、やはり普段からの積み重ねがものをいうのでしょうね。

南の島の少年たちは本当にトビウオのようです。
海や川になれています。自然の怖さもよく知っています。
そして、そんな中で、あの少年は特に泳ぎが得意だったんでしょうね。
でも、それにしても台風の後の、普段とは全く違う恐怖の大川に飛び込むには、
やはりものすごく勇気がいったでしょうね。
少年の普段からの知識と熟練、そしてプラスαが奇跡を起こしてくれたんだと思います。
目には見えない何か…、プラスαです。

私はそれを愛と呼びたいです。



今月の別冊マーガレットに簡単な年譜が載っていて、私の名前もあるらしいと
読者の方が教えてくださいました。
もう30年前位になるんですねえ、私が描かせていただいていたのは。
私にとって別冊マーガレットの時代は霧のかなたにあります。
言ってみれば「ふるさと」のようなものです。
懐かしいですねえ。

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お母様読者の方からコメントをいただきました。
そうですよね、母の愛は絶対に助けようとするでしょうね。
でもきっとその前に、小さな子が川に落ちないように注意しているのが
お母さんですよね。
南の島でのあの子がなぜ落ちたのかはよくわからないんですけど、
確か祖母に当たるような方が大騒ぎして、あの少年に頼んでいたのを見た記憶があります。
あの少年の行動は早かったです。きっとまだ小学校高学年位の年齢なのにですよ、今考えてみれば。
でも私もまだ5・6歳でしたから、とても大人っぽく感じました。
あの少年の勇気が私のヒーロー像の原点かもしれませんね。
えっ残酷な鬼なのにって?
そう、矛盾してますよね。だからその勇気を引き出させるのが愛でして〜〜…。

[ 2008/12/19 13:18 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

パワーの源 

クリスマスリースやツリーについての楽しいコメントをいくつかいただきました。
十年のお人形を飾ったツリーやリースは私も欲しいです。
でも考えてみたら変ですよね?
キリストのお祝いに日本の鬼というのも…。
まあ、変でもいいか〜。きっと罰は当たりません。


私の作品が生きるパワーになったとおっしゃってくださる若い方からのコメントもいただきました。
そんな、私のほうこそそう思ってます。
皆様からパワーをいただいています。だからこうして描くことができているんです。
皆様本当にありがとうございます。


でも私のパワーの源を辿れば、太平洋に浮かぶ小さな島でのある出来事があります。
まだ小学生にもなってなかった私の原体験とも言える強烈な事件でした。



台風の翌朝、壊れた大橋を見に集まっていた群衆の目の前で、赤い服の女児がポトンと川に落ちたんです。
その子が嘘みたいに早く流れていくのを呆然と見るしかない群衆の中から、
その子の兄と思われる少年が岸に乗り出し、裸に近い格好になって迷わずに飛び込みました。
いや〜たくましかったです。
私はもしこの世のすべての男性に失望することがあっても、あの少年の一部分は誰にも存在してるんだと信じることができるくらいのパワーを、あの時もらいましたよ。

その子は見事に助かりました。
でももし助からなかったとしても、自分に向ってきてくれた人間がいたことをしっかり見たでしょう。
自分の命さえどうなるか分からないのに、やってきてくれた存在がいたことを決して忘れないでしょう。
そのことで、たとえ命は失っても、その子の魂は救われたような気がします。


あの光景を見たことが、今でも私の生きるパワーであり、愛というものを信じようというパワーでもあります。
いえ、でも私だって、なかなかあの時の少年のような勇気は持てないでしょう。
世間の誰もがあの勇気を持てなくても当たり前だと思います。



ただ、私は本当に見たんです。


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クリスマスリースを作ってくださった方からもコメントをいただきました!
ありがとうございました。
普段はキャビネットに飾ってあるんですよ。
クリスマスシーズンはまた去年と同じように私の机に置かせていただきます。
そして約束も忘れていません。「銀の鬼」の中に描かせていただくことです。
でも作品はまだ12月の初旬をうろうろしています。
何年かかってクリスマスになるんでしょうねえ?
ほほほ…呆れ果ててくださーーーい。
[ 2008/12/18 14:02 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)

クリスマスリース 

ふと気づいてみれば、あと8日でクリスマスでしたね。

去年ある方からいただいた手作りのクリスマスリースを出しました。
松ぼっくりに赤い実や金色の飾りがちりばめられた温かいムードのリースなんですが、一番の特徴は小さなホールケーキが四個あしらってあることです。
チョコレートケーキもあって、実に十年さん好みなんです。
リースって玄関ドアに掛けておくものらしいですが、私は机の前に置いておくことにします。

クリスマス前頃、うまくいけば知人とお食事できそうで楽しみです。
忙しい方だから、もしかしたら無理かもしれませんが…。

でも、まあまあの気分のクリスマス前の日々です。



お馴染の方と初めての方、お二人からコメントをいただきました。
応援いつもありがとう。
これからもよろしくお願いします。


[ 2008/12/17 21:37 ] 未分類 | TB(0) | コメント(-)
クリスマスカレンダー
X'mas count down colorful
1秒ストップうさぎ時計
プロフィール

Author:茶木ひろみ
(本名は現在非公開とさせてください)
1956年4月16日牡羊座
兵庫県神戸市生まれ
コーヒーとバタートーストとチョコレートケーキと麺類が好き。

職業は謎の漫画家。
幼少の頃から世界は恐怖と愛でできていると感じ、その矛盾を受け入れる生き方を続けている。
現在も描き続けている「銀の鬼」シリーズは、その矛盾がテーマとなっている。

ピアフやアダモをBGMに原稿を描くのが最高の幸せ。

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