「篤姫」放映で県民に元気　県などが「感謝する会」　観光客の増加に貢献　ドラマ関係者を知事表彰

　ＮＨＫ大河ドラマ「篤姫（あつひめ）」放映によって県内に多くの観光客が訪れ、県民に元気を与えてくれたとして、県などは鹿児島市内で「篤姫に感謝する会」を開き、ドラマ関係者らを知事特別表彰とした。

　県観光課によると、ドラマは平均２４．５％の高視聴率を記録。景気低迷などに伴い、全国の観光地で旅行客が減少する中、県内の宿泊客は４．１％、観光施設への入場者は６．３％も増加。鹿児島市の「篤姫館」の入場者数は１１月下旬に、当初目標の２．５倍となる５０万人を突破した。

　会では、伊藤祐一郎知事が、鹿児島市出身で、ドラマの音楽を担当した吉俣良さんら関係者４人に屋久杉でできた感謝状を贈り「県のイメージアップに大きく貢献した。県民も郷土への誇りを新たにしたと思う」と感謝。ドラマ制作グループの佐野元彦チーフプロデューサーは「薩摩のエネルギーが番組を後押ししてくれた」と述べた。

　知事特別表彰は今回、創設。会場には頴娃高校機械科１年生が、つまようじ９万６０００本で作った篤姫の絵も飾られた。

＝2008/12/20付 西日本新聞朝刊＝