シマンテック、「オンライン詐欺に関する実態調査」結果を発表
クレジットカードによるオンライン決済が進む
防御への「自信」が低下する半面、インターネット利用は特に「変わらない」矛盾した実態が判明2008 年 12 月 17 日
【報道関係各位】
ノートン セキュリティ製品を開発 提供しているシマンテック コーポレーション ( Nasdaq : SYMC、以下、シマンテック、日本法人:東京都港区、代表取締役社長:加賀山 進 ) は本日、「オンライン詐欺に関する実態調査」の結果を発表しました。このオンライン詐欺に関する調査は今回で 5 回目を数え、日本国内の個人ユーザー 1,000 名を対象に、本年 10 月に実施しました。
今回の調査では、普及が進んだオンラインショッピングやサービスの決済方法としては、過去一年でクレジットカードによるオンライン決済利用の増加が、他の方法の利用増加を大きく上回ったことが明らかになりました。また、オンライン詐欺から身を守る「自信」が低下している傾向が見える一方で、インターネットの利用の仕方が特に「変わっていない」回答者が「変わった」回答者を上回る結果となりました。
調査結果の概要は下記の通りです。
調査対象:
インターネット利用歴 3 年以上で、15 歳以上のユーザー男女年代別、計 1,000 名
調査方法:
インターネットによる調査 (ヤフーバリューインサイト株式会社に委託)
調査結果の概要:
クレジットカード決済の普及: ネットショッピングやサービスの利用率は 84.4%と、日常的に利用されていることが明らかになりました。決済手段では、「画面上でクレジットカード決済」( 70.7%) が、過去一年で増えた決済方法 ( 38.9%) として他を大きく上回りました。続く「コンビニエンスストアでの支払い」( 45.9%) 、「オンラインバンキングで振込」( 42.0%) など、他の決済手段は利用割合が低下していることからも、決済方法のクレジットカードへの集中が進んでいる傾向がみられました。
オンライン脅威に対する不安: マルウェアやフィッシングメール等のオンライン脅威を原因として起こりえる被害については、「銀行預金の引き出し、クレジットカードの不正使用によって金銭的被害を受けること」(「非常に不安」および「多少は不安」88.4%) 、「インターネットで入力した個人情報やログイン情報などが漏れたり、盗まれたりすること」( 同 87.2%) など、順位は前回までと変わっていないながらも、各項目の「非常に不安」の割合の低下から見ると、全般的にオンライン脅威に対する不安度が薄らいでいる可能性があります。
オンライン詐欺や個人情報窃盗への潜在的不安:しかしながら全回答者の 4 人に 1 人が、実際にオンライン詐欺に遭った、もしくはだまされて個人情報を聞きだされてしまったなどの経験が「ある」もしくは「ひょっとしたら何かの被害に遭っているかもしれない」と回答しています。また、個人情報が漏れた原因としては、「全くわからない」という回答者が増加しており ( 38.9%、前回は 32.9%) 、これは、被害の潜在化が進んでいることを示していると考えられます。
オンラインゲームの普及と詐欺被害:また、今回の調査では、普及の進むオンラインゲームの利用状況も明らかにしました。全回答者のうちオンラインゲームをしているのは 2 割 ( 218 名 ) ほどですが、そのうちほぼ 1 割にあたる 23 名が、1 年以内にリアルマネートレード ( RMT ) を行っていました。1 年間の支払いおよび受取額の平均は 188,014 円と、決して低額ではありません。一方で利用者の 7.8%が、取引を持ちかけられたり、RMT 関連詐欺の被害に遭ったりした経験があることもわかりました。なお、オンラインゲーム利用時に、セキュリティソフトを「無効にすることがある」( 13.3%) あるいは「もともと使用していない」( 7.3%) などとするのは、利用者の 2 割に及んでいます。理由としては「ゲームに干渉する/作動しない」「動作が重くなる」などが挙げられました。
防御への自信は低下傾向: オンライン決済への依存度が高まり、ゲーム利用時等に金銭の授受が発生している一方で、オンライン脅威に対する防御への理解や自信の低下も見られました。オンライン詐欺行為の対策に関して正しく理解をしていると回答した人は 24.3%と、昨年の調査 ( 2007 年 10 月 ) より 9 ポイントも低下し、防御への自信を持つ人は「たぶん大丈夫」と答える人も含めても 33.3%と、前回 ( 41.9%) に引き続き減少する傾向が見られました。この結果から読み取ることのできる傾向としては、続々と発生するオンライン詐欺の新手法に対処しきれないという不安が生じていることです。
インターネット利用の変化: この様な自覚があるにもかかわらず、オンライン詐欺対策など、インターネットの利用の仕方については特に「変わっていない」という回答者 ( 55.6%) が「変わった」( 44.4%) と答えたユーザーを上回りました。変わっていないユーザーの中には 30 代から 50 代の女性に特に多く見られる「どうすればよいかわからない」( 34.6%) と 10 代から 20 代男性に多い「特に気にしていないから」( 21%) が混在しています。
セキュリティソフトの利用増加:以前から心がけていたオンライン詐欺に対する防御策としては、「安全だと確信できる ( SSL の使用など ) ウェブサイトでしか買い物をしなくなった」( 72.3%) 、「セキュリティ対策ソフトなどを導入/追加した」( 54.1%) が上位ですが、後者は前回比で 10 ポイントも伸張しました。また、『有効だと思う方法』としては「総合セキュリティソフトウェアを使用する」( 78.3%) が最多で、以下「発信者の不明な問い合わせメールには答えない」( 62.4%) 、「スパムメールに返信しない」( 50.3%) などが続きました。なお、後二者の割合は、前回までに引き続いて減少傾向にあります。一方、実際に『実践している方法』でも、「総合セキュリティソフトウェアを使用する」( 55.3%) は最多の回答でした。
シマンテック コンシューマセールス 日本担当ディレクタ マイケル イエールは、今回の調査結果について次のように述べています。「今回の調査結果の背景には、インターネットの普及により、ユーザーの多様化やユーザー間の知識格差が進んでいるという事実が存在すると考えられます。個人のユーザーにとって、セキュリティソフトに加えて、普段からの心がけによって多層の防御をすることが重要であるといえます。シマンテックは多数の高度化が進むオンライン脅威から確実にノートンユーザーを保護する、堅牢で使いやすいと同時に早く、軽いセキュリティソリューションとともに、つながる世界でのつなげる安心をご提供するべくこれからも邁進していく所存です」。
個人ユーザーの懸念に応える製品として、シマンテックは業界最速、最軽量 の総合セキュリティソフト「ノートン・インターネットセキュリティ 2009」を提供しています。同製品の「ノートン ID セーフ」により、ユーザーがオンライン上でショッピングやバンキング、ウェブ閲覧などを行う際にどのウェブサイトに情報が送られるべきかを管理することで個人情報を安全に保護し、かつパスワード欄やウェブフォームへの自動入力を行います。さらにパスワードを始めとする秘匿性の高い個人情報を暗号化して格納し、入力情報を窃取しようとするキーロガーからユーザーを守ります。さらにノートン・インターネットセキュリティ 2009 は、高度なフィッシング対策機能により、詐欺サイトの脅威からユーザーを保護します。
また、シマンテックはオンラインゲームユーザー向けの製品として、「ノートン・アンチウイルス 2009 ゲームエディション」の提供を 11 月 28 日より開始しました。同製品に搭載された「ゲームモード」によって、ユーザーがゲームを行っている間に作動させても、ゲームに干渉することはありません。高速かつ軽量でシステムリソースに負担をかけず、またウイルス、ワーム、スパイウェア、ボットなどを阻止してマルウェアからのコンピュータの継続的な保護を実現する、「製品パフォーマンス」と「ユーザー保護機能」のバランスの取れた画期的な新製品です。
オンライン詐欺や個人情報窃盗の脅威から身を守る心得として、シマンテックでは以下のような行動をユーザーに奨励します。
- 最新かつ総合的なインターネット・セキュリティ製品 ( ウイルス対策、スパイウェア対策、ファイアウォール、フィッシング対策、個人情報保護機能を搭載 ) をインストールし、常にアップデートをしておくこと
- 個人情報または金銭に関わる情報を聞き出そうとするメールや電話には答えないこと
- 銀行口座やクレジットカードの残高を定期的にチェックすること。疑わしい動きがあったら、直ちに取引金融機関に電話し ( その場合、当該金融機関の ATM カードなどに記載されている番号に直接電話する ) 、状況を確認すること
- 取り扱いに注意を要する情報の入力を求めるような電子メールに記載されたリンクをクリックしないこと。そうしたケースでは、クリックではなく、常に URL を手入力するよう習慣づけること
ノートンについて
シマンテックのノートンは、PC システムリソースへの負担を最小限に抑え、ウイルス、スパム、スパイウェア等の一般的な脅威の他、ボットやダウンロード型、そして個人情報盗難にいたるまで様々なオンライン上の脅威からお客様を守ります。シマンテックは、この他にもオンラインバックアップや PC チューンナップなどのサービスもご提供しており、ファミリーオンラインセキュリティのための信頼できるパートナーを目指しています。
シマンテックについて
シマンテックは、今日の情報主導の社会 ( information-driven world ) において、企業および個人の情報の保護と管理を実現するためのセキュリティ、ストレージ、システム管理のソリューションを提供する世界的なリーダーです。シマンテックが提供するソフトウエアとサービスは、あらゆる箇所で発生するリスクから、情報を包括的かつ効果的に保護し、情報が使用/保存されている場所を問わずに確実に保全します。詳細は www.symantec.com/jp をご覧ください。
*Symantec 社の名称、ロゴ、は、米国 Symantec Corporation の米国内およびその他の国における登録商標または商標です。
*その他製品名などはそれぞれ各社の登録商標または商標です。