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2008-12-21

学歴社会を否定したのであれば、まず自分がやってみろっつーの


■米国以外でも学歴社会は衰退するのか


何を言いたいのか、よく分からないエントリだ。引用直後のパラグラフまでは学歴を内容としているが、その後はIT業界における起業のし易さに話題がずれてしまっている。「ネット業界」「保守的になっている」とか「祭りは終わってしまった」とか「ハードルは著しく下がっている」とか「グリーが法人化し、上場に至ったこと」など、学歴と直結する話ではあるまい。関係があるなら積極的にそれを論じるべきだが、最後に「日本もいい大学に入れなかったところで勝負は終わっておらず」などと取ってつけたような言い方をして終わりである。


おそらく、起業が盛んになれば従来の高学歴大企業コースというモデルが崩れた証拠になるとする錯誤がベースとなっているのであろう。しかし、ホリエモンや幹茶や笠原を見ても分かるとおり、連中だって十分に高学歴である。ペパボの家入は高卒ひきこもりだったそうだから、これに当て嵌まらないが、だからなんだという気にしかならない。なぜなら、IT分野における起業と学歴との関係について、ここでは何も語られていないからである。


かつてアンカテが、もう学歴の時代ではないのに相変わらず世の母親はそれを理解していない、といった内容のエントリを上げていたので思い切りぶっ叩いたことがあったが、このエントリにもそれに似た欺瞞を感じる。要は小泉政権下でホリエモンが大騒ぎしていた時の開放感が懐かしくて仕方ないのであろう。当時は新興市場も大賑わいであったが、その後、粉飾決算反社会的勢力に絡め取られただけであったことが判明している。そして今、不況の波が押し寄せてくると、広告費に期待できないとして慌てて有料化の道を模索している有様である。


学歴を否定したいのであれば、自らの経営する会社をMSやGoogle並に育てることによって非学歴→輝けるベンチャーというモデルを世に知らしめるべきであろう。blogで愚痴をたれているだけでは何にもならない。そして、期間工派遣労働者に雇用機会を提供するべきであろう。なんか、いろいろと偉そうなこと言ってた様だからwwww


しっかし、Googleだってスタンフォード出が起業して、成功した後には高学歴ばっかりスカウトしてたんだけど、その辺の矛盾についてはどう解決するのかね。

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