＜天皇陛下＞誕生日会見は実施せず　体調すぐれず

　宮内庁は１６日、今月２３日で７５歳となる天皇陛下の誕生日の記者会見を、今年は実施しないと発表した。陛下が体調を崩していることから、同庁は「お疲れやストレスを可能な限り軽減するため」と説明している。誕生日を迎えるに当たっての「感想」は発表される予定。

　同庁によると、陛下は１１月１７日に不整脈になった。宮内庁病院での検診の結果、不整脈は治まったが、心労などが原因で胃などに炎症が確認された。羽毛田（はけた）信吾・宮内庁長官は所見で、陛下が「皇統の問題」などで悩んでいることを明らかにし、同庁は１カ月程度、陛下の日程を軽くするよう検討している。【真鍋光之】