北陸新幹線長野―金沢(白山総合車両基地)など建設中の整備新幹線五路線の総事業費
として、今年度比15%増の三千五百三十億円が計上された。金沢―福井など未着工三区
間の整備に向け、追加要求された着工調整費九億円と合わせ三千五百三十九億円となり、
過去最高額を二年連続で更新した。国費は今年度と同額の七百六億円、地元負担分は千百
八十億円となる。
既設新幹線の譲渡収入を担保に資金を借り入れる「前倒し活用分」を九百二十九億円(
今年度比51%増)に積み増し、要求通りの総事業費を確保した。満額確保は三年連続で
、二〇一四年度末の金沢開業へ本格化する工事に対応する。東北・八戸―新青森、九州(
鹿児島ルート)・博多―新八代が一二年度の開業を控え、工事がピークを迎えることから
事業費を上積みした。
路線別の予算額は近く決まるが、北陸には一千百億円台が配分される見通しだ。
未着工区間の駅調査などに充てる建設推進高度化事業費は三十四億円を確保した。十六
日の政府、与党合意に基づき、南越駅部、敦賀以西の整備方針検討などのため追加要求し
た一億五千万円がそのまま認められた。二〇〇八年度第二次補正予算案には、事業費百九
十五億円(国費百三十億円)が盛り込まれた。