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編集メモ

公明新聞:2008年11月12日

定額給付金問題
印象的だった“筋の通った解説”

 テレビの報道番組に登場するコメンテーターの意見には、時に俗論や感情論と思われるものがあるが、久しぶりに筋の通った正論を聞いた。9日放送の「THE・サンデーNEXT」(日本テレビ系列)に出演した北村晴男弁護士の発言だ。

 この中で北村弁護士は、麻生太郎首相の「定額給付金」をめぐる発言が、「全世帯」支給から「高額所得者には必要ない」と変わったことについて、「全世帯交付と言ったのは、スピード最優先の考え方。つまり細かい手続きをいろいろやると、時間が長くかかるでしょ」と述べ、首相発言の背景を冷静に解説していた。

 さらに、高額所得者に自発的な辞退を促す首相の方針変更については、「公明党から意見も強く出た。独裁政権じゃないんだから、皆さんの意見を聞いて、修正できるところは修正するのは当たり前。とやかく言う必要がない」とも指摘。「マスコミのミスリード(誤った方向に導くこと)が大きいので、気をつけてもらいたい」と苦言を呈した。

 また、首相は“今は定額給付金を6万円差し上げるが、3年後に景気回復したら、消費税を上げて返してもらう”と言っているとの見方に対しても、北村氏は「(定額給付金と消費税率引き上げは)それぞれ別の政策でしょう。何でそう関連づけるの。どっちも大切なことなんだ」とも発言。定額給付金と消費税率をセットで関連づけようとするマスコミ論評が多い中で、筋道のはっきりした北村氏の解説が印象的だった。

 テレビでの発言の影響は大きい。それだけに一方的な決め付けや感情論は視聴者をミスリードする危険がある。コメンテーターには物事の的を射た、正確、冷静で公平な発言を求めたい。 (桐)

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