以前の勤務先のコンピューターに不正アクセスしてメールを盗み見たとして、警視庁ハイテク犯罪対策総合センターは19日、いずれも会社員の亀井仁司(38)=品川区中延、北島勝也(52)=国立市富士見台=の両容疑者を不正アクセス禁止法違反容疑で逮捕したと発表した。
調べでは、2人は7月9日から10月30日にかけ、自宅のパソコンなどから以前勤めていた品川区の土木設計会社のメールサーバーに計21回不正にアクセスした疑い。在籍時に社員のIDやパスワードを管理していた亀井容疑者が、上司だった技術部長の男性(48)のIDなどを悪用、元同僚ら3人のメールを盗み見たという。
2人は昨年8月、会社側から「臨時職員として働いてほしい」と打診されたのを機に退社していた。いずれも容疑を認め、亀井容疑者は「自分の設計技術のプラスになる情報を入手しようと見た」と供述、北島容疑者は「引き継いだ仕事がどうなっているか知りたくて見た」と話しているという。【武内亮】
〔都内版〕
毎日新聞 2008年12月20日 地方版