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西武が男子アイスホッケー部の廃部を正式発表

 アイスホッケー男子のアジア・リーグに参戦している西武が19日、金融危機を発端とする経済不況を理由に、今季限りでの廃部を正式に表明した。チームの親会社であるプリンスホテルの渡辺幸弘社長が同日、東京都内で記者会見し「昨今の経済環境の変化により、苦渋の決断をすることになった」と述べた。

 チームの年間運営費用は約5億円で、渡辺社長は「アイスホッケー部は36年の歴史があるので慎重に検討したが、経費負担が高く、継続するのは経営上難しいと判断した」と説明した。今後はチーム全体の譲渡を最優先したいというが、同社長は「現時点では決まっていない」と話した。

 現在、チームには25人の選手と8人のスタッフが在籍。来季は3人の大学生を社員選手として採用する予定だが、内定取り消しの措置は取らないとしている。クラブとして運営する女子チームは、活動を続ける方針。

 西武は日本のアイスホッケー界を支えてきた名門チームで日本リーグ13度、アジア・リーグも2度制覇し、今季も来年二月に始まるプレーオフ進出を決めていた。

 アジア・リーグは現在、日本、韓国、中国の7チームで運営。来季から福島県郡山市と青森県八戸市を本拠とする「東北フリーブレイズ」が参入予定だが、西武の撤退は同リーグの運営にも影響を与えそうだ。

 渡辺幸弘・プリンスホテル社長「(廃部は)1か月ほど前から検討していた。プリンスホテルも痛みの伴う改革を進めてきたが、経営上難しいと判断し、苦渋の決断をした」

 小山内幹雄・西武アイスホッケー部オーナー代行「ファンには本当に申し訳ない。残念だが、早く今後のことを進めないといけない。アイスホッケーを始める人たちの夢を何とか継続できるようにしたい」

 ◆西武(SEIBUプリンスラビッツ) 1966年の第1回日本リーグから参戦していた西武鉄道を二つに分ける格好で、西武グループの堤義明元オーナーが72年に創部した国土計画が前身。94年にコクドに名称変更した。若林仁、星野好男ら名選手を擁し、リーグで王子製紙と並ぶ最多13度、全日本選手権でも10度の優勝を誇った。03年に廃部した西武鉄道を統合し、同年スタートしたアジア・リーグでも2度優勝。06年に西武に名称を変えた。現在の選手数は25人。

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(2008年12月19日20時53分  スポーツ報知)

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