今季限りでの廃部が発表されてから初の公式戦会場で、チーム存続の署名を集める西武の私設応援団 Photo By 共同

　男子アイスホッケーのアジア・リーグに所属する西武は２０日、札幌市月寒体育館で、今季限りでの廃部が正式に発表されてから初の公式戦に臨み、集まった観客からは熱い声援が送られた。

　スタンドには「来季も君達の勇姿が観たい」と書かれた横断幕が掲げられた。試合会場では西武の私設応援団がチーム存続のための署名を求め、多くのファンや他チームの応援団らが協力した。

　試合は、第２ピリオドに立て続けにゴールを決めた西武が３―０で王子製紙に快勝。鈴木貴人主将は「リンクに立てる幸せを実感した。いつも以上に気合が入った」と興奮気味。「（廃部が決まり）逆に残りのシーズンを頑張ろうと前向きな選手がたくさんいたから勝てたと思う」と、暗い話題を吹き飛ばす勝利を喜んだ。

[ 2008年12月20日 17:00 ]