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津和野共存病院、療養型病棟を休止 来月にも '08/12/19

 ▽「看護師が不足」

 自己破産申請したJA石西厚生連合会(島根県津和野町)が指定管理者として運営する津和野共存病院(同)が来月下旬にも一部病棟を休止することが十八日、分かった。津和野町は「看護師不足による一時的な措置。同厚生連の破産申請とは直接関係ない」としている。

 同病院には四十九床の療養型病棟と五十床の一般病棟がある。町によると、二つの病棟は計三十人の看護師が担当しているが、来月から一人が産休に入るため、夜勤ローテーションが維持できなくなったと休止の理由を説明している。

 病院側の計画では、来月二十二日をめどに療養型病棟に入院している三十三人を一般病棟や同厚生連が運営する老人保健施設せせらぎに移ってもらう。それ以降は、新たな看護師が確保できるまで療養型病棟を休止する。

 取材に対し、松浦秀信副町長は「看護師不足の中、病院側が患者の安全性を考えた措置でやむを得ないと受け止めている」としたうえで「病院はできるだけ早く二病棟態勢に戻す努力をしてほしい」と述べた。

 同病院は来年四月から町などが出資する医療法人橘井(きっせい)堂が新たな指定管理者になる。橘井堂の須山信夫理事長は十七日の記者会見で一部病棟が閉鎖になる可能性を示唆していた。(岡本圭紀)




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